体・性の悩み

29歳から34歳まで抱えた不妊コンプレックスの話(その2)

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男女

その気になったら、すぐに赤ちゃんができる自信があった私。
根拠なんて何もないけど、
まさか自分が不妊コンプレックスで苦しむことになるなんて考えもしませんでした。

病院で子宮内膜症が発覚し、手術は成功。
「これで妊娠まっしぐら!」と思っていたけど、泣きたくなるほど規則正しくやって来る生理。

そして、遂には排卵日に義務化してきたセックスが原因で、
夫婦の仲も不穏な空気に…。
前回の続きとして、その当時の様子をお話したいと思います。

前回の記事はこちら

子宮内膜症の手術後、個人クリニックへ転院

女医
総合病院で子宮内膜症の手術を受けた後、経過もいいということでまた個人のクリニックへ移ることにしました。

子宮内膜症を見つけてくれた地元の病院に戻ることも考えましたが、できれば女医さんに診てもらいたかったので違う病院へ。

それに、「よし!今度こそ妊娠だ」と意気込んでいたものの、心のどこかでは「不妊治療に通う」という意識を自分の中で薄めさせたかったんだと思います。
車で小一時間かかるけど、ショッピングや映画、ランチなど、病院帰りにサクッと気分転換できるようなエリアにあるクリニックを紹介してもらいました。

卵子の状態を把握しながら、再びタイミング法を再開!

卵子
こちらの病院へは月に2回から3回通っていて、膣内に挿入するエコーで卵胞の成熟具合や卵子の数、排卵検査薬で排卵のタイミングなどを把握することができました。

この時の不妊治療も変わらずタイミング法のままですが、前回と大きく違うのは、先生に「今夜、頑張ってくださいね」とはっきり言ってもらえること。

もちろん、毎朝体温を付けるのは続けていて、病院に基礎体温計表を持参するのですが、前までは自分でグラフを見て排卵日を予想する、自己判断のセックスでした。

でも、病院では
「今月は左の卵胞に何ミリの卵子が2個。右も1個あるけど、こっちは成熟しきれていない」

など、細かく教えてくれるので、『そもそも今月の私の子宮は排卵できる状況にあるのか』を正確に知ることが可能でした。
なので、子宮内の環境がイマイチの月は子作りのためのセックスはお休みする時もありました。

「フーナーテストをしてみましょう」

それからしばらく経っても妊娠に至らないので、今度は夫の検査を勧められました。
でも、夫は私と違ってかなりデリケートなタイプ。

「不妊治療を本格的に始めると、パートナーのことは避けられない」

それは分かっていたので、これまでも夫との会話でサラッと話題には出してきたのですが、彼の反応で「もし、精子に異常があったりしたら…この人立ち直れないだろうな」と感じていたので、そのことを正直に先生に伝えました。

最初は「夫婦で向き合わないとこれからは難しいですよ」と諭されましたが、「夫も子どもを望んでいるが、精子を検査するくらいなら不妊治療は止めよう言うと思います…」と私。
すると先生は、「分かりました。では、フーナーテストをしてみましょう」と言いました。

フーナーテストって?

フーナーテストとは、子宮内に届いた精子の状態を調べる不妊検査のひとつ。

排卵日に近づくと子宮の中の粘液の量が増えて、精子が子宮の中に入りやすいので、そのタイミングで性交を行い、翌日の午前中に子宮内の粘液を採取して、精子の数や運動量や質を調べるという検査でした。

これなら、夫にフーナーテストをすることを伝えないまま精子の状態をある程度把握できる!

でも、夫婦間で内緒で検査を行う以上は、もし精子の結果が悪かった場合、そのことは一生夫に伝えず、「もう疲れた…」と言って不妊治療を止めようと覚悟しました。

私の子宮の中の精子。翌日病院で聞いた結果は…

手をつなぐ男女
ドキドキのフーナーテスト。結果は、

「数も平均以上に留まっているし、運動量も全く悪くない」。

というものでした。

それを聞いて安心したと同時に、
「やっぱり私の方が悪いのかもしれない」というやりきれない気持ち…。

その夜、夫にフーナーテストのことを伝えました。
黙って受けたことを謝ると、「良かった…」と安堵の顔を見せた夫。

夫は、私が子宮内膜症の手術が終わった後、執刀医の先生に「奥さんの子宮内はもう綺麗になりましたよ。卵管の通りも良かったですし、ご安心ください」と言われた言葉がずっと忘れられなかったようで。

夫は夫で、「妊娠できないのは自分のせいかもしれない」とあれからずっと悩んでいたらしいのです。

今のところ、ふたりとも不妊の原因が見当たらない。

だから、特別なことをしなくても妊娠する可能性はまだまだある。
気持ちをプラスに切り替えて、また一緒に頑張ろう。

「した後にすぐ逆立ちしたらデキやすい」と聞いて、夫に足を持ってもらいながら挑戦した月もありました。

「射精した後、しばらく抜かないでじっとしておくといい」と聞いて、足がしびれそうになりながら15分ほどそのままの状態でいた月もありました。

生理が来るたびに落ち込んで泣いての繰り返し。

でも、「こんなのバカバカしいけど、これでデキたら儲けもんだよね~」と挑戦している間は、まだまだふたりとも前向きで。

確かに同じ方向を向かっていたので、
不妊コンプレックスの中に繋がりや温もりみたいなものを感じていました。

「もう、不妊治療はやめよう」と決意した夜

悩む女性

生理が来たら、クロミッドなどの排卵誘発剤を処方してもらって内服。

卵胞の成長を見てもらうために、小一時間運転して病院通い。

また、排卵日予定の頃、成熟した卵胞を確実に排卵させるために、おしりを出してhcg注射。

この注射が、筋肉注射で結構痛くて…!

しかも、内服の排卵誘発剤よりも、双子や三つ子、四つ子の可能性が20%と高くなるという報告も。

副作用がキツいので、卵巣を休ませるために治療ナシの月もあり、子宝に恵まれないまま、ただただ月日が経っていきました。

赤ちゃんがほしい。

だから、病院通いも、痛い注射も、義務的なセックスも何とか頑張れていたのです。

でも、ずっと頑張ってきたのは私だけではありませんでした。
夫も、夫なりにずっとずーっとプレッシャーと戦い続けていたのでした。

義務的になってきてしまった行為

「排卵、今日だって」といつものメール。
今まで普通にできていたのに、その日は挿入までにかなり時間がかかってしまいました。
「なんか…ごめん」と夫。

こんな感じが続くと良くないと思い、「したいからする」感を醸し出すために、排卵日に全く関係ない週にも誘うようにして、

私がいつ病院へ行って、どのタイミングが排卵なのかを夫に伝えないようにすると、
また今までのようにできるようになりました。

それなのに、私。

ある日、看護師さんが貼ってくれた注射の時のシールを剥がし忘れてしまっていたのです。

行為の途中、おしりに触れた夫の手が急に止まって、「今日だったんだ…」と一言。
そのまま立ち上がって、違う部屋に行ってしまいました。

私はと言うと、今まで抑えていた感情が一気に爆発して、声を出して叫ぶように泣きました。
そして、この夜「もう、不妊治療はやめよう」と決意したのでした。

続きはこちら>

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コメント

  1. cocoa18 より:

    夫さんへの思いやり…。
    頭がさがります…

    1. Charo より:

      読んでいただき、コメントまで…!
      ありがとうございます。
      夫へ思いやりも確かにあったのですが…
      毎月その日のための準備をしてきたのが水の泡になったり、
      「不妊治療」そのものを続けられなくなったりするのが怖くて、そうせざるを得なかったんだと思います。
      また、近々続きがアップされるそうなので、宜しければこのままお付き合いくださいませ。

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