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心の悩み

この子だけで充分!「2人目は?」から解放された40歳の誕生日

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子宮内膜症、排卵のための痛すぎる注射、夫婦仲の危機……。
29歳から34歳までの妊活期間を経て、人工授精でやっと1人息子を授かった私。

以前、その時の様子を赤裸々に綴った記事を書きました。

1人目の不妊で苦しんでいる時の「そろそろお子さんは?」に比べれば、次の悩みはかすり傷程度のレベル。
でも子どもが1歳にならないうちから「2人目はまだ?」という、容赦ない言葉を四方から浴びるという現実が待っていました。

やっとのことで念願の子どもを授かり、初めての子育てに格闘しながら幸せを噛みしめている平穏な日々はほんの一瞬。
散歩や買い物など子どもとあちこち出掛けるようになると、「おはよう!」「元気?」などの挨拶と同等くらいのスタンスで「2人目はまだ?」と言ってくるのです。

それは、家族以外で私たちの壮絶な不妊治療を知っている人からも同様でした。
「2人目は案外すんなりデキるって言うよ?」
「もう高齢出産なんだから、間を空けずに作らないとね」。

はぁ?マジ、余計なお世話ですけど!!!

そう返せたら幾分楽だったかもしれませんが、口に出せるわけもなく……。
「そうですねー」と愛想笑いで流すのが精一杯でした。

どうして無神経な言葉を発してくるの?

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ほとんどの人が、悪気はないのです。
先ほども書きましたが、「あら久しぶり!」「おはよう」などの挨拶の延長戦のようなもの。
そして、たいていが「赤ちゃんがほしい」と思ったらすぐ授かった人。
さらに、周囲やメディアで不妊の話は聞くものの、所詮人ごとと思っている人達なのです。

男性で多いのは、それしか会話の糸口が見つからない、語彙力やコミュニケーション能力に難のある人。
お目にかかったことのない、夫の上司からいただいた年賀状に「そろそろ2人目は?」とだけ書かれたこともありました。

その夫婦にどんな背景があるか分からないのに。
もしかしたら奥さんが悩んで苦しんでいる最中かもしれないのに。
一方的な年賀状では言葉のやりとりもできないのに、です。

そんな余計なことを一言書くくらいなら、
「いつも頑張っているのを見てるぞ!」
「今年も一緒に頑張ろうな!」と、部下の士気を上げるような一言を書けないものかと本気で思いました。

「2人目はまだ?」の呪縛から解放されるために決めた3つのこと

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結婚当初は、私も夫も「子どもは2人ほしいね」と話していました。
でも、お互い1人目不妊で色々傷ついてしまったこと。
人工授精で妊娠し、子どもが生まれた時に、1人授かることがとんでもない奇跡なんだと心底実感したこと。
そういった理由からしばらく2人目は考えられないでいました。

それでも、会う人会う人に「2人目はまだ?」と聞かれ、私自身も「子どもは可愛いし、もう1人いていいかも」と思うように。
子どもが3歳になる頃に、その想いを夫に伝えると、

「自分はこの子だけで充分ありがたいと思っていて。
正直に言うと、もうすぐ40歳で仕事も忙しくなってきた。
子どもをもう1人育てるのは体力に自信がない。
それに、またデキるかデキないか分からない状況も精神的にしんどい」と返ってきました。

実は、私と夫の中に、「2人目は自然に任せて授かったら産めばいい」という選択肢は最初からありませんでした。
頭でそう思っていても、本当に2人目がほしくなった時に、またなかなか諦めがつかず、生理のたびに落ち込んだり、夫婦で傷つけ合ったり……。
不妊の時のあの苦しさが蘇りそうで、2人目の覚悟がないうちは妊娠しないように避妊するのが暗黙の了解でした。

夫に相談して「2人目は作らない」と言われた時、ホッとしたのが半分。
まだ産めるかもしれないのに、女として本当にいいのかという揺れも半分。
でも、「どうしても2人目がほしい!」と彼を説得するほどのたぎる想いは沸いてきませんでした。

つまり、それが私の答えなんだと気づいたのです。

それでも毎月の生理がある以上、多少の気持ちの揺れはあります。
「2人目はまだ?」と聞かれると、やっぱり動揺していました。
同世代の友人が高齢出産で2人目、3人目を産むと、相変わらず胸がザワついていました。

だから私は「2人目はまだ?」の呪縛から解放されるためにこれらのことを決めたのです。

愛想笑いは封印。曖昧に返さない!

「2人目まだ?」と聞かれたら、満面の笑みで「はい、うちは1人で充分なんです」と答えるようにしました。
察してくれる人はそれ以上突っ込みませんが、図太い人は「えぇー!なんで?」「まだ若いから大丈夫よ」とガンガン来ます。
そうなると、次のステップへ。

夫のせいにする!

「夫がもう1人でいいみたいで。私も納得してるので」と返すようにしました。
それでも、図太い人は「えぇー!なんで?」と同じ反応。
私は、会話を止めるために、真顔で「夫婦の考え方は色々ですよ」とぴしゃり。
大抵の人は「確かにそうね」と、ここでようやく私の『もういい加減やめろや』のサインに気づいてくれます。

40歳までは大いに揺れよう!

40歳でも、もちろん子どもは産めます。
でも、自分で区切りを付けないと、閉経を迎えるまでずっと心がザワつくわけで……。
人には「1人で充分」と言っていましたが、心の奥底では「本当にいいの?」と自問自答することが多々ありました。
だから、40歳までは思いっきり揺れちゃおうじゃないかと決めたのです。
もし、この時夫の気が変わって「やっぱり可愛いから2人目考えるか」と言われたとしたら私はきっと期間を決めて妊活を始めていたと思います。
だからこそ、もう1つ。
「40歳以降に夫の気が変わっても、妊活はしない!」。そう心に決めました。

呪縛から解放された、40歳の誕生日

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自分の中できちんと決めていたので、自然と心が折り合ったのだと思います。
40歳の誕生日、私の心は実に晴れやかでした。
「あぁ、これでもう揺れなくて済む」と。

友人の出産を聞いても、全く動じなくなりました。
頻度は減りましたが、たまに「2人目はまだ?」と言われることがあります。
でも、全然平気。
反対に、相手の言葉に乗ってあげる余裕が生まれて、冗談まで交えて上手に返せるようになりました。

私のように、「2人目が絶対にほしいとは言い切れないけど、本当にこのまま産む努力をしなくていいのか悩む」という人。
「2人目が絶対にほしいと思っているのに、なかなか授からなくて苦しい」という人。
『タイムリミットを決めて、そこまでは悩みまくって、苦しみまくる!』
というこの方法、結構お勧めです。

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