身体に良くない…!って分かっているのに、どうしてもやめられなかった『タバコ』。
仕事が一段落した後の一服、満腹になった後の一服がたまらなく美味しくて。
学生生活から吸い始め(親は厳しかったので内緒!)、
就職や新たな出会いや結婚など、「タバコをやめなきゃいけないタイミング」は色々あったのに
何度禁煙を決意しても失敗続きに終わっていました。
そんな意思の弱い自分が長年コンプレックスだった私。
かれこれ15年以上も断ち切れなかったタバコから、どうにか卒業できた経緯や禁煙後の気持ちなどを綴っていけたらと思います。
目次
タバコのはじまりは”彼氏の影響”
私のタバコのはじまりは、当時の彼氏の影響…。
高校生の時に年上の彼が出来ました。
彼は付き合った時から喫煙者で、私に勧めてくることはありませんでしたが、
彼のことがあまりに好きすぎて
「この人が好きなもの、私も全部好きになりたい!」と思ってしまい…。
彼が好きな音楽、彼が好きな映画、彼が好きな食べ物。
その延長でタバコを吸うようになりました。
彼の好きな”タバコ”を私も好きになりたい!
タバコを吸ってしまうなんて、もしや素行が悪かったのでは?と思われるかもしれませんが、
そんなことは決してなく。
ごくごく普通の女の子でした。
きっかけは「彼が好きなタバコの味を知ってみたい!好きになりたい!」だけだったので
ある程度経てばもちろんやめるつもりでした。
身体に良くないことは分かっていたし、周りにもタバコを吸う女子はいなかったので。
まさか、自分がその後15年以上もバリバリの喫煙者になるとは思ってもいませんでした。
タバコをやめたい!と思ったきっかけ
その彼とは長い間お付き合いしたのですが、就職してしばらくすると別れることになりました。
それから何人かとの出会いはありましたが、すでにタバコは暮らしの一部でした。
彼との関係は終わっていたのに、タバコとの関係は終わっていなかったのです。
「タバコ、吸うんだね…」とガッカリされた
でも、ある日の飲み会で初対面の男性に
「タバコ吸うんだね…もったいない」と言われたことにビックリ!
電話がかかってきたフリをして外に出て一服し、戻ってすぐの出来事でした(臭いがしたそう)。
あまりに唐突で、「あぁ、うん…そう?」くらいしか返せなかったのを覚えています。
実は最初からその人が気になっていた私。
そうじゃなかったら「はぁ?ほっといてよ」と思っていたかもしれませんが、
いいかも!と思っていた人に言われたのがショックで。
その後何回か飲み会で会うようになり、そのうちふたりで出掛けるようになりました。
タバコを隠す毎日
ある日のデートで、「やめたんだよね?」と彼。
またもや不意打ちでしたが、「うん!もうやめたいと思ってたしね」と返答。
実際はというと…タバコをやめられていませんでした。
なので、彼と会う日は本数を減らし、
服についた匂いを消すスプレー・歯磨きセット・マウスウォッシュ液を携帯。
タバコを吸っている形跡を隠すことで必死でした。
でも、やめられないのです。
家族にもタバコを吸っていることは内緒だったので(母は気づいていたらしいけど)、
デートの帰りに家まで送ってもらった後はそのまま近所の公園へ駆け足!
これでもか!というくらいタバコを吸ってから帰宅していました。
結婚後…タバコを買っては捨てるを繰り返す毎日
こんな出会い方、付き合い方をしてきた彼との関係ですが、
なんと、トントン拍子に話が進んで、結婚することになったのです。
もちろん、彼は「愛のパワーできっぱりタバコをやめてくれた!」と信じきっていました。
タバコを隠す同棲生活
彼と一緒に暮らすことになり、「今こそ絶対にタバコをやめないとヤバい!」と禁煙を決意するのですが、
やっぱり誘惑に負けてしまい、彼のいない日中に吸っていました。
夜中も「やり残した仕事がある」といっては寝室を抜け出し、ベランダで一服…。
このままだと本当に彼との関係が破滅すると分かっているのですが、
「タバコを吸いたい」という欲求が抑えられず…。
新しいタバコを買っては2本吸って捨てる。
また買ってすぐ捨てる…を繰り返していました。
タバコのせいで妊娠もできなかった
自分の意思の弱さにほとほと嫌気がさしたのと、
なかなか妊娠できなかったので(タバコは不妊の原因にも)
禁煙をするためのパッチを購入して貼ったりもしたのですが、
夫婦生活がある時に「このパッチはなに?」となるのが怖くて数回で処分。
人生の大切なパートナーを裏切っていることに
毎日毎日罪悪感で押しつぶされそうになるのに、どうしてもやめられない。
特に生理中は「また妊娠できなかった!」という落ち込みがイライラに変わって
ヘビースモーカーになってしまっていて。
自分の意志の弱さ…それがコンプレックスになっていました。
タバコをやめるきっかけは妊娠
不妊治療を始めて6年ほど経った頃、初めて妊娠検査薬で陽性反応が!
その時、すぐに持っていたタバコを捨てました。
今まで何度決意してもすぐに自分に負けてしまっていた私。
でも、「もしこの子が流産や早産になった時、タバコが原因でなくても私は一生後悔する!」と
思ったら、怖くて新しいタバコを買う気にはなれませんでした。
タバコを赤ちゃんが嫌がっている…!
また、タバコを吸いたい気持ちがあっても、
タバコを吸った時に、お腹の中の赤ちゃんが苦しがっている顔を想像するとグッと抑えることができました。
バレたら離婚かもと思っているのに、今までずっとやめられなくて
びくびくしながらも吸い続けて夫を裏切っていたのに…。
母になる!となった途端、キッパリとタバコを卒業できたのです!
タバコをやめてもう7年!でもいまだに…
タバコをやめられない、という悩みを持って禁煙外来へ相談にいったり、治療を始めたりする人も多いようですが
実際禁煙に成功した人は少ないと聞きます。
海外で行われたある調査では半年以上禁煙できたのはわずか1割程度だったとか!
タバコをやめてよかったこと
実際、私も禁煙は苦しかったです。何度も吸いたいという衝動にかられました。
でも、良かったことも。
ご飯は確かに以前に増して美味しく感じられるようになり、
胃の調子が悪いのや頭痛も激変激減して、肌も綺麗になりました。
タバコの香りが恋しい瞬間
あれからずっと「またタバコを吸い始めたら、もう二度とやめられなくなる!」と思って我慢していますが、
禁煙から7年経ってもいまだにタバコの煙を嗅ぐと「美味しそう…」と感じてしまう自分がいます。
私には、新しい出会い、結婚と「タバコのやめ時のタイミング」がありましたが、
いずれも自分の弱さに負けてしまいました。
でも、妊娠が分かった時は
いつもの「タバコをやめなきゃ!でもこの1本を吸ってから!」ではなく
「もう二度とタバコを吸わない」とストンと決意できたのです。
タバコのやめ時が本当に来たら、やめられる!
私の場合はたまたま妊娠が転機になりましたが、
「タバコをやめたいのにやめられない…」という人は
本当の「やめ時」が訪れてないだけかもしれません。
タバコが好きな方、日常になっている方にとって禁煙は、はっきりいってかなりキツい!
でも、本当にやめたいと思っているなら、
せめて貴重な「やめ時」が訪れた時は、そのタイミングを見逃さないで禁煙にチャレンジしてみてほしいと思います。
by Charo
記事公開日 2017/11/08
最終更新日 2017/11/08