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思春期におとずれた初めての生理
毎月毎月、女性には月のものがやってきます。
「正常に生理があってよかった」って実感できるのは、結婚して子どもがほしいと思った時くらいじゃないでしょうか。
私は初潮が小学校5年生でした。周りよりも早い方だったので、とても嫌でした。
思春期真っ只中の女子としては、なんとなく恥ずかしくてみんなに知られたくありません。
ナプキンを入れたポーチを持ってトイレへ行くのも、人の目を気にしながら。
だから、とにかくトイレへ行く回数をなるべく減らしたい。
そこでナプキンはいつも夜用の分厚いものを使っていました。
ショーツとナプキンで生理中の通気性はゼロ
生理用ショーツはナプキンの裏のテープがずれないためか、はたまた多少漏れても衣服につかないようにするためか、二重構造になっていますよね。
しかも内側のデリケートゾーンはナイロン生地です。
ナプキンも通気性のよいものや極薄のものが発売されてはいます。
ですが、私はなんせトイレで取り替える回数を減らしたいので、分厚いナプキンでないと落ち着きません。
つまり私のデリケートゾーンは長い時間、通気性ゼロの状態がつづくのです。
しかも、湿度は高いわけです。ムレムレです。かぶれるなっていう方が無理があります。
生理中に起きるかゆみ、かぶれトラブル
生理中のデリケートゾーンのかぶれ
今でこそ敏感肌用のナプキンもありますが、当時はありませんでした。
肌のことを考えると吸収剤は少なく作られているでしょうから、こまめにトイレへ通わなければなりません。
私は初潮のころから出血量が多い方だと思います。
そんな風に感じるのはそもそもナプキンを換える回数が少ないのも原因かもしれませんが。
そうして、生理になるとデリケートゾーンが赤くかぶれるようになりました。
毎日お風呂に入って清潔にはしていますし、自宅にいる時にはこまめに取り換えてもいます。
それでも3日目くらいになるとかゆみがでてきます。
外では人の目があるのでかくことはできませんが、自宅に帰ると外で我慢していたストレスもあってか、かきむしるようになってしまいました。
生理中に起きるデリケートゾーンの色素沈着
そんな状態を繰り返していたら、デリケートゾーンが黒ずんでしまいました。
色素沈着がいつから始まっていたのかは分かりません。
高校生になってハイレグ水着を着るため、デリケートゾーンの毛の処理をした時に気づいたんです。
ショック!!
それからかくのをやめるよう努力しました。
市販薬のデリケートゾーン専用のかゆみ止めを塗り、こまめにナプキンを取り換えるように気をつけました。
高校は女子校だったので、すっかりトイレへ行くことも気にならなくはなっていたんです。
でも、何度もトイレに行くのが面倒くさいのと、それがくせになってしまっていたのもあって、今までとおり、夜用ナプキンでトイレに行く回数も少ないままでした。
しかしこうなっては、改善に努めなくてはなりません。
初めての彼氏もできたところだったし、時代的にハイレグ水着が流行っていて、普通のラインの水着なんて売ってもいなかったし。
努力のかいあってデリケートゾーンの肌はきれいに
その年の夏には間に合わなかったので、水着はスカート付きにしました。
黒ずみに気づいてからは必死です。
こすりすぎると余計に色素沈着するので、普段は洗顔時に使う角質とりでやさしく洗いました。
生理中もなるべく薄手のナプキンを使い、休み時間ごとにトイレへ通いました。
それでもかぶれる時はかゆみも生じましたが、ぜったいにかきむしりませんでした。
かぶれてきてかゆみがでてきたら、すぐに薬をぬるようにもしました。
半年も経つと少しずつ改善がみられました。
まず、生理中にかぶれること自体も少なくなり、かゆみも感じないようになってきました。
そして、色素沈着もおさまってきたんです。
普段見えないデリケートゾーンも大切に
普段見えないところって手を抜きがちになります。
でも、放っておくと知らない間にどんどん状態が悪化することがあります。
かぶれやかゆみは肌の異常。きっと顔に同じことが起きたら即座にケアすることでしょう。
見えないところであれ、身体の一部に異常を生じた時には、すぐに対処しなければなりません。
かぶれが悪化すると、皮膚の表面が傷つき、体液がもれてぐじゅぐじゅすることがあります。
そうすると、細菌に感染することもあります。
デリケートな部分だからこそ、清潔によい肌の状態でいることが大切です。
デリケートな部分や生理のことは話しにくい
デリケートな部分のことはなかなか他人に相談しにくいものです。
学校では生理のしくみや身体の中のことは授業でも話されます。
でも、実際のアドバイスなんかはありません。
どんなショーツがいいのか、ナプキンの種類や用途、デリケートゾーンのどんな状態が正常なのか……。
初めてかぶれたり、かゆみが生じて母に相談した時には、「生理の時はそんなもんよ」、と返されました。
なので私は「みんなそうなんだ」と納得し、くわしい状況を説明しませんでした。
友達には「かゆい」「かぶれている」というと、なんだか不潔に思われそうで相談したこともありません。
そうして、そのまま放置したことで、悪化させてしまいました。
人によって感じ方は違います。きちんと状況を話して相談することが大切です。
色素沈着した状態になった時にデリケートゾーンを見せて今までのことを話すと母はびっくりしていました。
最初の時にきちんと見てあげればよかった、と。
どうしても身の回りの人に相談するのは恥ずかしいのであれば、病院で女性医師に相談してみるのがよいと思います。
大したことないよ、って言ってもらえたら、それはそれで安心ですよ。
by shibaiku
記事公開日 2017/06/18
最終更新日 2017/06/19