チャレンジ精神が生んだガングリオン…?!
高校生の時にブレイクダンスに憧れていました。
動画サイトで見様見真似でブレイクダンスを練習していました。
ブレイクダンスの技の1つであるチェアーの練習に励んでいました。
チェアーはブレイクダンスをする上で大事だと書いてありました。
片方の手首で胴体を支えるような形です。
しかし、ウォーミングアップもしていなかった私は手首を痛めてしまいました。
後日、左手首に違和感を感じて触ってみるとコリコリしたものが。
押すとすごく痛くて、手首を曲げるなど負荷もかけられない。
一向に治る気配もない。
さすがに怖くなって母に相談して総合病院の外科に行きました。
レントゲンを撮り、医師は私の手首のコリコリを触りながら説明してくれました。
「これはガングリオンと言って、水が溜まってるんだよ」と。
何か手首に負担をかけた記憶はないか聞かれ、思い当たることは1つ。
ど素人が見様見真似でダンスしようとして水が溜まったなど恥ずかしくて言えない。
医師は注射針を刺して水を出す方法があると言ってくれました。
しかし再発の可能性もあり、自然と消えることもあると言われ悩みました。
切開する必要性は今の段階でないと言ってくれたので様子を見ることに。
デブが生んだガングリオン…?!
私はガングリオンという珍しい名前を誰かに話したくてうずうずしてました。
翌日、早速友達に手首を見せてコリコリしてるのを確認して貰いました。
友達は「これなに?どうしたの?」と聞いてくれました。
友達に対し私は驚かせようとして「ガングリオンできた」と言いました。
友達もガングリオンというモノを知らない為に「何それ」と聞いてくる。
私は神妙な面持ちで「ガンらしい……」と冗談を言いました。
私の予想を超えて友達が心配しだしたので焦って事情を話しました。
ガングリオンと言って水が溜まっていて害はないらしいと説明。
なんで水が溜まったのと聞かれたので私は恥ずかしさを押し殺して理由を告げました。
手首に負荷かけた経緯を説明したら友達は爆笑。
膝に水が溜まるとかならわかるのに手首にできるなんて!と笑う友達。
笑い事じゃない、痛いんだよ!
ブレイクダンスしようとしただけなのに手首は体重に耐えられなかったのか!?
もう恥ずかしくて、手首の痛みをなるべく顔に出さないようにしました。
そうして、高校生時代はガングリオンと共に謳歌しました。
体内に吸収されたのか、消えたガングリオン
成人して気が付くとガングリオンはなくなっていました。
押しているうちに袋が破けたのか消えていました。
多少の違和感があり、押すと少し痛いだけで治ったようです。
わざわざお金をかけなくてよかったなと思いました。
あれ以降ブレイクダンスをしていません。向いてないと身をもって実感したのですから。
再発すると聞いていたのですが特に日常生活を送る上では問題ありません。
ガングリオンは手首等にできたゼリー状の腫瘤で、無症状なことが多いそうです。
私が痛みを生じたのは神経を圧迫していたからだそうなのです。
ガングリオンが気になって、調べたことがあります。
基本的には放置しても良いものらしいです。
ガングリオンの中でも、オカルトガングリオンというものは治療が必要になるそう。
オカルトガングリオンでなくても痛みが続いたり大きくなれば外科へ行きましょう。
また、膝に水が溜まる事とは別問題です。
やはりガングリオンは再発する
その後、イタリアンレストランでアルバイトをしていた時に、私のガングリオンは再発しました。
仕事では片手でかなり重いピザプレートを持たなければいけません。
手首に負担をかけ続けていたら同じ場所にガングリオンができていました。
内側に曲げても外側に曲げても痛い。
注射による吸引をするべきか考えたのですが、また再発するのではないかと考えたら面倒でした。
痛みを我慢して働いて、癖のように毎日コリコリ押してました。
そんなある日、職場がリニューアルオープンすることに。
契約条件も変わり、条件が合わなくなってしまったために退職をしました。
今度のガングリオンは頑張った証だなーと、ある意味誇りとなりました。
その後、色々求人誌を漁り仕事を探していたのですが中々見つからず。
母親の体調面も悪く、サポートが必要となりしばらく休職することに。
日常生活のサポートと家事をやっている内にまたガングリオンは消えました。
私のガングリオンの場合、出来る場所は神経を圧迫する場所で痛いのです。
しかし、変に負荷をかけない生活をしていたら治るという特徴がありました。
次、再発したら注射吸引してやろうかと思っています。
しかし、数年経った今はどこに出来ていたのかもわからない程に治癒。
その後、どんなに手首に負担をかけてもガングリオンは再発しませんでした。
私の場合は放置で本当に問題はなかったのです。
手首辺りにコリコリするものがある場合は一度外科に診察に行き、
放置しても大丈夫なものなのか医師に診てもらうことをお勧めします。
by 松田久子
記事公開日 2017/08/01
最終更新日 2017/08/02