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結婚して1年、子どもができない
なんとなく、子作りのことってタブー視されていますよね。
職場ではもちろんのこと、夫婦間でもなかなかあけっぴろげに話せないものです。
わたしは結婚して1年、避妊はいっさいしていないもののまだ子宝に恵まれていない。
そもそも夫婦そろってセックスについては淡白なので、新婚にしては夫婦生活は少ない方だと思う。
でも、もう私は30歳、主人は28歳。
男性は大丈夫かもしれないけど、女性は年齢とともに妊娠しにくくなると聞く。
それに、妊娠しても障害を持って生まれてくる可能性が高くなってしまうらしい。
そもそも、実は私にはひとつ気がかりがあった。
学生時代の堕胎経験が関係?
学生時代に子どもを1度堕ろしたことがある。
主人には言っていない。
その時にはきちんとした病院で親にも付いてきてもらい行い、その後の検査もしっかりと受けたので、子どもができにくい身体にはならなかったはず。
でも、それから12年も経っている。その後、検査をしたこともない。
私も主人も子どもが好きだし、自分達の子どもがほしい、と思っている。
とにかく、まずは1人で産婦人科を受診することにした。
産婦人科を受診、セックスの回数が問題?
医師にはきちんと過去の堕胎についても話し、いろいろと検査をしてもらった。
堕胎の影響もなく、ホルモン値も正常、特に問題がなかった。
それを聞いて、今まで生きてきた中で一番ホッとしたと思う。
ただ、ヘビースモーカーだったので、禁煙はすすめられた。
たばこは“100害あって1利なし”は本当なんだ…と改めて思った瞬間だった。
となれば、原因は?となるが、やっぱりセックスの回数が少ないのかなというところに落ち着いた。
でも、ただでさえ淡白なのに、そこに義務感が生じるとさらに気持ち的にすすんでセックスはできそうにない。
回数を増やせないなら確率を上げる
というわけで、しっかり基礎体温をつけることに。
当たり前だけど、やってみて分かったことは
基礎体温はちゃんと2層になる。
日によって変わっているんだな…と実感。
朝起きてトイレも行かずにすぐに検温するということと、同じ時間帯がよいので昼まで寝ていてもいい日に限ってもめざましをつけて一旦起きて検温してから寝る、ということが毎日のことなので結構辛かった。
排卵日付近にねらってセックスすることに上手くいかないこともあったが、なんとか主人と2人で協力が出来るようになった。
職場の協力も背中を押してくれた
協力というと大げさかもしれないが、共働きで一緒に過ごせる時間が少なく、さらに主人は介護師なので夜勤がある。
もともと主人はあけっぴろげな性格で、主人の職場のおばちゃん達に子どもがなかなかできないことを相談すると、おばちゃん達の方が盛り上がってしまってシフトまで調整してくれる始末。
嬉しい反面恥ずかしい気持ちもあったが、アットホームな職場で主人を息子のようにかわいがってくれているベテランさん達に甘えることにした。
私なんかは本当に一部の仲のよい友人にしか相談できなかったけれど、男の人はさほど気にしないのだろうか…。
それとも主人が特殊なのだろうか。
あっさり周りに「子どもがほしいからがんばる」と言ったそう。
精子の運動率が低い可能性
そんな生活を続けていたところ。
2ヵ月たったくらいに、医師に主人も受診するように言われた。
主人は若いし必要ないのでは、と思っていたが、検査結果はよくないものであった。
精子の運動率が低い原因
精子の量は少なめなものの正常でしたが、ことに運動率が低いとのことでした。
これは先天的なものでなく、生活習慣が原因とのこと。
他にもそんな不規則な生活送っている人なんて大勢いるのに、まさか自分達がそれだけのことで不妊になるなんて。
家では主人も私が作った料理を食べているが、夜勤の夜食はカップラーメンがほとんど。
睡眠もとりにくく、質も悪い。
かといって、夜勤あけでも勤務が続くことも多く、勤務がない日も家であまり寝付けなくなってしまっていた。
そして、主人もかなりのヘビースモーカー。
原因をひとつずつ潰していくしかない、と思いまずは生活習慣改善・禁煙にとりかかった。
生活習慣の改善、禁煙を開始
職場のにも事情を説明し夜勤を減らしてもらい、夜勤の日も夜食はお弁当を持たせ、ランニングなどの軽い運動も2人で始めた。
辛かったのはお互いに禁煙。
禁煙のすすめ、なんていう本を読んだり、ガムを大量買いしたり、とにかく頑張った。
お互いにこっそり吸おうもんなら、鼻が敏感になっているので、すぐばれてしまうようになった。
2人で一緒だからこそ頑張れたと思う。
健康的な生活を送って半年、イライラしてすさんでいた気持ちも少しずつ落ち着いてきた。
主人の精子運動率の数値はどんどん改善。
そこに合わせてタイミング療法を行った。
それでも毎月毎月、生理がおとずれる度にがっかりしていた。
でも、生活改善したからか体調はすこぶるよくなった。
ちょっと健康的に太ったくらい。
妊活も悪くないね~、と夫婦で話せるほど気持ちも前向きに取り組めるようになっていた。
医師からも次のステップは必要ないので様子をみましょうと言われ、経済的に余裕がない私たちはほっとしたのも大いにあるかもしれない。
努力の末、妊娠
1年後、待ちに待った妊娠。
努力が実った気持ちでいっぱいになった。
男の子を出産後、その2年後さらに男の子を妊娠出産しました。
生活の質って大切なんだなと、いま改めて思う。
なにせ気持ちにまで影響する。
もし改善せずに不妊に取り組んでいたら、心身共にのみこまれてしまっていたように思いう。
それまで、だらりくらりと不規則な生活を送っていたのに、一転、医師の指示にしっかり従った自分と主人を褒めてあげたい。
ちょっとした気のゆるみが不妊へとつながることがある。
だれにでも起こりえること。
まずは、夫婦で病院を受診してみることが第1歩。
それからの道のりも1人ぼっちでは頑張れません。
どちらかにしか原因がなくても夫婦共にとりくむことで、夫婦の絆も深まると思います。
by shibaiku
記事公開日 2017/05/10
最終更新日 2017/05/10