人によって痛みの強さは違いますが、生理痛は女性なら誰にでもあることなので、痛くても「こんなものかな???」と我慢してしまう方が多いようです。
しかし、生理痛の影には怖い病気が潜んでいる可能性もあるので注意が必要です。
私は、20代半ばの頃、酷い生理痛に悩まされていました。
生理痛に悩み、産婦人科を受診すると、子宮内膜症という病気が痛みの原因になっていることが分かりました。
そして子宮内膜症の治療で低用量ピルを飲むことになりました。
その時に先輩から聞いたお話を、ご紹介します。
目次
子宮を全摘出した先輩から聞いた話
低用量ピルの副作用が辛いことを先輩へ打ち明けて知ったこと
9年前に私が子宮内膜症の治療としてピルを飲み始めた頃の話です。
副作用で吐き気が辛く、病気・ピルのことを職場の人に打ち明けた時に聞きました。
その頃私は、食事も水分もほとんど喉を通らず、仕事をするのも辛いという状態が1ヶ月程続き悩んでいました。
職場で親しくしてくれていた先輩に、子宮内膜症の治療で飲んでいるピルの副作用が辛すぎて飲むのを止めようか悩んでいると相談しました。
私は、「そんなに辛いなら飲むの止めてもいいんじゃない?」と言ってもらえることをどこかで期待していたのかもしれません。
しかし、彼女から「あなたはまだ若いんだし、これから子供も産まないとダメなんだから、頑張って飲まないとあかんよ!」という言葉が返って来ました。
そして、彼女が子宮内膜症に気づかず症状が悪化し、子宮の全摘手術を受けたことを教えてくれました。
子宮内膜症とは?どんな症状?
女性特有の病気である子宮内膜症は、女性の10人に1人はかかっていると言われ、30~40代に多いのが特徴です。
生理を繰り返すごとに進行し、重症化します。
生理の時、以下の症状が見られる場合は、注意が必要です。
- 生理痛が酷く鎮痛剤を飲むことが多い
- 出血量が多い
- 性交痛がある
- 慢性的な便秘
- 下腹部痛や腰痛がある
- 月経が長引く
- 生理の時、吐き気やめまいがする
- 排便時に肛門の奥が痛い
- 妊活して2年以上たつが妊娠しない
彼女の場合、産後の生理痛の悪化と出血量の多さが病気のサインだった
彼女には子供が2人います。
下の子を出産した頃から、生理の時の出血量が増え、年々生理痛が酷くなったそうです。
しかし、子供は男兄弟でヤンチャ、義両親とも同居していたため、毎日家事・育児・仕事で多忙な日々。
自分の体を気にすることや病院に行く余裕もなく、「産後は体質が変わるって聞くし……こんなもんかな」と自分の中で納得させてしまっていたそうです。
生理の症状は年々悪化していったそうですが、毎日の家事・育児・仕事にプラスして義両親やご主人の病気の介護まで増え、なかなか病院に行けず過ごしていたそうです。
そして生理になると出血が多くなりすぎ、夜用のナプキンだけでは1時間程度しかもたなくなり、介護用のおむつを履かないといけないほどの量になったそうです。
生理の時の出血量が増え、貧血の症状が出て病院へ
生理の出血量が増え、介護用のおむつを履いても頻繁に取り替えが必要になり、貧血の症状も酷くなったことから産後10年以上たち、初めて産婦人科に行ったそうです。
そこで子宮内膜症と診断され、かなり症状が悪化していたため、すぐに子宮の全摘手術が決まったそうです。
担当医からは「こんなに酷くなるまで我慢していたことに驚きます。」と言われるほど症状が悪化していたそうです。
子宮を全摘した後の更年期障害
彼女自身、子供も2人いて、出産を考える年齢ではなかったため、子宮の全摘手術を受けるということには特に躊躇いはなかったそうです。
手術後は、つらい生理痛や出血を気にする必要がなくなり、楽になった部分も多かったそうですが、ホルモンバランスが崩れたことで、更年期障害が起こり大変になったことも話してくれました。
更年期障害の改善は難しい
子宮の全摘手術後に待っていたのは、更年期障害……。
(更年期障害の症状)
- 手足のむくみ
- 頭痛
- 汗が止まらない
- めまい
- 不眠
病院では、子宮を全摘しホルモンバランスが崩れたことに加え、義両親・ご主人の介護で心休まる時間がないのも原因だと言われたそうです。
それからは、定期的に1人で外出し、ショッピングなど気分転換をするようにしてからは少し症状が改善したように感じたと話してくれました。
ホルモンバランスを整えるビタミンE・亜鉛のサプリを服用することでも症状が軽減されるそうです。
先輩の経験談を聞いて
職場の先輩が子宮内膜症で全摘手術を受けた話を聞いて、副作用が辛いから治療を止めたいと考えていた自分が恥ずかしくなりました。
それから妊活を始めるまでの5年間、毎日欠かさずピルを服用しました。
その甲斐あって、子宮内膜症の症状は悪化せず、無事妊娠・出産することが出来ました。
産後は、産婦人科で定期的に診察を受け、症状が悪化していないか診てもらっています。
生理は痛みの強さや出血量は人によって違いますが、女性なら誰にでもある症状なので見逃してしまいがちです。
しかし、生理痛が酷い・出血量が多いのは病気のサインの可能性もあります。
少しでも気になる症状がある場合は、早めに産婦人科を受診するようにして下さい。
by yunon
記事公開日 2017/07/06
最終更新日 2017/07/07