生理中はただでさえ気分が重くなりがちです。
イライラしたり、情緒不安定になったり……。
腹痛、腰痛、頭痛など痛みを伴うときもしばしば。
そのうえ、めまいや吐き気がする時もあります。
なるべく穏やかに生理中を過ごすため原因をとりのぞきましょう。
吐き気だけじゃない!生理中の不快な症状
人によって生理中の不快な症状はさまざまです。
私は初潮の頃からずっと年代年代で違うさまざまな症状に悩まされてきました。
10代は主に腹痛の方でした。
また決まって便秘にもなるので、もう子宮痛か便意痛なのか、なんなのか分からないような状態でした。
思春期時期は異性の目もあることから、生理中であることを悟られないように気遣うのも億劫なひとつでした。
20代では1、2日目は激痛に襲われることが度々ありました。
起き上がれないほどの痛みです。
その激痛に伴って吐き気も起こりました。
激痛がなくなってくると、次に偏頭痛が始まります。
偏頭痛の方は、気圧に左右されるのか天候によっても痛み方が変わります。
曇りがちの日にはずきん、ずきんと脈立つのを感じるほどでした。
出産後、30代では腹痛はなぜかなくなりました。その代わり、鈍い腰痛が。
また、生理前のイライラは自分を抑えられないくらいでした。
ちょっとした子どものいたずらにも、大声を出して怒ってしまいます。
そして、後から自己嫌悪でいっぱいになり、気持ちはかなり落ち込みました。
朝、起き上がった時にはめまいが起こる時も。
吐き気など生理中の不快な症状の原因
この不快な症状が現れるのには原因があります。
身体の調子を整えているもののひとつがホルモンです。
生理中はホルモンの乱れによって、さまざまな不快な症状がでる場合があります。
特に症状を重くさせるのが、ホルモンの過剰分泌のことが多いのです。
生理中には経血を排出させるため子宮収縮を促すホルモンが分泌されます。
子宮収縮が強まると腹部や腰部に痛みを感じやすくなります。
またホルモン自体が子宮だけでなく、胃や腸も収縮させる作用があります。
そのため、分泌量が過剰になると、子宮収縮だけでなく胃や腸も収縮され、生理痛と一緒に吐き気が現れるのです。
さらに、経血を排出させようとするホルモンが過剰すぎると、一気に出血することになります。
そのため、貧血がすすみ、めまいを起こすことにもなります。
ホルモンが過剰分泌される原因を改善
なぜホルモンが過剰分泌されてしまうのでしょうか。
生理とは出血ですから、血行が悪いと、正常な排出が行われません。
冷え性で子宮周辺の血行が悪い、子宮口が狭いなどの理由で経血の排出が滞ると、身体はもっと子宮を収縮させようとしてホルモンをたくさん分泌するのです。
そのため、血行をよくするために体質改善をおこなうとよいでしょう。
まずは、身体を冷やすことが大敵なので、身体を暖めることをしましょう。
私は生理中にはなるべくあたたかいものを飲むようにしました。
夏の暑い日には冷たく冷えたキンキンの飲み物をぐびぐび飲みたいものです。
でも、生理中はがまん、がまん。特に前半の生理痛がひどい時には控えるようにしました。
低血圧になり、めまいや吐き気がある時は炭酸などの冷たい飲み物を飲む方がすっとして、気分が落ち着くので、臨機応変に選ぶことも大切です。
身体を冷やす瓜科の野菜よりも根菜を食べるようにもしました。かぼちゃや根菜の煮物などがおすすめです。
身体の調子を整えるためには高タンパク質でビタミンが豊富な食事が大切になってきます。
たんぱく質は大豆製品や乳製品、ビタミンは緑黄色野菜やナッツなどの種子類に多く含まれます。
お肉も豚肉にはビタミンBが多く含まれるので、生理中で体力が落ちている時には牛肉より豚肉を選ぶとよいでしょう。
このように、身体の中から改善することが一番よいのですが、お風呂でゆっくり湯船に浸かって温まったり、腹部にカイロを貼ったり腹巻をしたり、と外から暖めるのも効果的です。
長湯が苦手な私は、湯たんぽを腹部に乗せて就寝していました。
生理の吐き気などとうまくつきあっていこう
改善に努力しても、生理中の不快な症状はゼロになることはありません。
もっとも少しでも治まる方がよいですから、改善に努めることはおすすめします。
でも、改善に必死になりすぎてストレスになっては元も子もありません。
あまりにつらい場合は受診することも大切です。
私はなんの根拠もなく、若い頃には鎮痛剤を飲むのを控えていました。
手術になった時に麻酔が効かなくなるとか、身体に悪いなどの噂に振り回されて、痛いのをただただ我慢している時期がありました。
しかし、20代の時にどうしてもしんどくて神経内科を受診しました。
すると医師は我慢する方が身体に悪いよ、我慢しなくていいんだよ、とおしゃってくださいました。
なんだか逃げ道ができたようで、ホッとしました。
鎮痛剤だけでなく、生理中の偏頭痛の原因だけに効く薬も処方されました。
痛みと吐き気が強い時には、婦人科で受診した際も同じことを言われました。
容量以上の摂取はもちろん絶対してはいけないが、鎮痛剤をのむこと自体は身体への影響はないとのことでした。
吐き気止めも同様です。
それよりも、我慢して体力をすり減らす方が身体的にも精神的にも悪いとのことです。
女性は生理がある期間がおおよそ40年間と、とても長いです。年齢によっても症状はちがうので、うまくつきあっていくことが大切です。
by shibaiku
記事公開日 2017/07/12
最終更新日 2017/07/12