成長するにつれ、生理痛に苦しむようになった私。
酷い時は学校にも行けなかったり、会社に出勤することも困難でした。
初潮のころは生理痛がなかった
私が初経を迎えたのは小学5年生の後半の時期でした。
経血量が多いなという感じで、特に他に気になる症状もなかったです。
中学に入って友達が生理痛で学校を休んだことに驚いた記憶があります。
生理ってそんなに重いものなのか私にはわからなかったのです。
姉がいたので、生理についてどのような症状があるのか尋ねました。
今思えば姉はよく生理の時期になると寝込んでいました。
頭痛、腹痛、関節痛、発熱、目眩、吐き気、酷い人は救急車を呼ぶこともあると。
生理痛すら感じない私は信じることが出来ませんでした。
そうした症状が一切無いことが逆に不安になりました。
しかし後に救急隊にお世話になるとは、この時想像もしていませんでした。
生理が来ない……妊娠?
大きくなるにつれ、私は徐々に生理によって体調が悪化することを実感してました。
説明し難いこの痛みは、お腹が痛いとはまた違う感じ。
そして冷や汗が止まらず立っているのがやっとで、保健室行き。
何よりも決まった周期で生理が来ないので、いつも下着を汚していました。
予測が出来ない事でいつもズボンにシミがついてないか不安でした。
しかしある時から8ヶ月間、生理が来なくなってしまいました。
なぜ8ヶ月も私は生理が来ないことに気が付かなかったのか。
生理が遅れているのは普通だと思い込む癖がついていたのです。
さすがに8か月も来ないと不安になり、薬局に行って検査薬を買いました。
レジの人にどう思われているか。他の客の目線にもドキドキしました。
結果は陰性で、安心しました。
でも私はやってしまったのです。
検査薬の入っていた箱を片付けずに脱衣所に置きっぱなしにしてしまいました。
母親が大声で私を呼ぶのです、行くと物凄い形相の母が箱を持ってました。
私は泣きながらちゃんと説明。
結果を伝え姉が間に入ってくれました。
後日、姉と産婦人科に行くことで母に納得してもらいました。
婦人科の先生に事情を説明して診てもらったところ、結果はやはり陰性とのことです。
自律神経の乱れなどによって生理不順を起こしているのだと言われました。
その日から毎日婦人体温計を記録するよう指導されました。
ホルモンを整えるお薬を処方されて生理を迎えることが出来ました。
自律神経の乱れは心の乱れ
社会人になったその後も自律神経が整わずに、生理不順のまま。
規則正しい生活をしていてもストレスによってホルモンバランスが崩れます。
自律神経とホルモンバランスの乱れによって抑うつ状態になってしまいました。
それからというもの、生理周期になると酷くイライラし、過食をする。
生理痛によってベッドから起き上がることも出来ず一日中うずくまる。
生理痛のお薬も効かない、お腹を温めても治まらない。
頭痛、吐き気、悪寒、立っていられないことで仕事もままならない。
感情も悲観的になったり何をするのも億劫になってしまう。
ある日、生理2日目の体調が一番酷い時、事件が起きました。
トイレを済ませて立ち上がった時に貧血で気絶。救急車で運ばれました。
そこでまた婦人科にお世話になる事になったのです。
私は自律神経が乱れやすいから婦人体温計での記録を怠るなと怒られました。
心療内科に行き生理による抑うつ感、自律神経の乱れも治療する事に。
犯人はPMS
心療内科と婦人科に通い続け、仕事も問題なく出来るように。
そして20代半ばで初めて生理周期が一定に定まったのです。
自律神経、ホルモンバランスの大切さを実感しました。
何故ならそれらが整うにつれ、生理痛もその他の諸症状も軽くなってきたのです。
しかしまだまだ生理2、3日目は体調悪化が目立ちます。
加えて一番気になるのは、イライラする感情が強い事で人間関係も崩れる事。
生理が重い時はイライラも拍車がかかります。
悩んだ末に20代半ばですが、若年性更年期障害を疑い新しい婦人科へ行くことに。
まだ若いから更年期障害の診察ではなくPMSの診断にしようと受付に促されました。
私は素直にPMSでの問診票も書いて提出。
医師にまず子宮を診てもらいました。
しなければいけなかった子宮がん検診をしてなかったためにいい機会でした。
子宮はとても綺麗だと言われて安心。
綺麗なのでガンの心配もないと結果前に言われました。
そして子宮や卵巣に問題がない事からPMS(月経前症候群)だと診断されました。
更に言うとPMDD(月経前不快気分障害)になっていました。
あまりにも重度の生理痛であれば子宮が何らかの病気にかかっている可能性もあります。
月経によって必要以上に苦しむ必要はありません。
男性が理解できない分、社会では心身ともに女性の身体に負担がかかります。
またホルモンバランスや自律神経の乱れによる可能性がある場合でも、躊躇せずに婦人科による受診をお勧めします。
最近はPMSのサプリメントがでてきましたし、またPMDDである場合、婦人科にて保険が適応される低用量ピルでの治療になります。
合わせて心療内科での治療をすることでイライラによる精神的負担が減ります。
行きづらいと感じても、婦人科は女性の味方と考えて活用してください。
みなさまが痛みを我慢せずに快適な生活を送れますように!
by 松田久子
記事公開日 2017/07/28
最終更新日 2017/07/28