私は昨年、歯列矯正をしました。もちろん、コスメ程安い買い物でもないですし、成人しても頑固な八重歯が動いてくれるのか、痛みはどれくらいか、不安要素はたくさんありました。それでも、何もせずに諦めるのは、なんだかもどかしかったので、思い切って矯正してみることにしました。
八重歯が一日中気になる
八重歯が気になるようになったのは、高校三年生の冬休み前。口を閉じているにもかかわらず、友人から「口閉じてるのに、歯が見えてるよ」と突っ込まれたことがきっかけでした。これまで18年間、一切気にしていなかった八重歯が、その瞬間からコンプレックスに変わりました。食事中や、人との会話中はもちろん、口を閉じている間でも八重歯の存在が気になるようになりました。
よくクラスの中心にいるような明るい性格だった私ですが、友達との写真や卒業アルバムまでも口を閉じてほほ笑む程度で撮りました。とにかく、八重歯を治すまでは、友達同士で騒いでいる何気ない様子を写した写真に、意図せず自分の八重歯が写ってしまった写真ですら、見たり共有されたりするのも嫌で嫌で仕方ありませんでした。
歯列矯正は子供がするものという先入観
ここまで八重歯が嫌にもかかわらず、歯列矯正お行わなかった理由は2つありました。1つは、親に言うのが申し訳なくて言えなかった。2つ目は、そもそも歯列矯正は子供のうちにするから綺麗になるものであり、身長と同様にある程度成長してからでは手遅れだと思い込んでしまったのです。
セラミックのようい人工の歯を付けることも考えましたが、これまで虫歯を経験したこともなく健康な歯を削って、10年前後で付け替える必要があると聞き、施術に踏み切ることが出来ませんでした。
大学生になると周囲に歯列矯正をしている子がおらず(ほとんど小中学生で終えていた)、写真の時や就職活動のような場面では、なるべく八重歯お見せないように、小さめに笑う練習を鏡の前で行いました。
明るくお喋りな性格上、「本当は思いっきり笑いたいのに」と思う気持ちを押し殺し、小さく控えめに笑うよう心掛けました。
きっかけは歯医者での盗み聞き
諦めかけていた八重歯を治すきっかけとなったのが、親不知の抜歯で隣の人の声を盗み聞きしたことでした。抜歯するまでの待機時間、隣で治療中だった40代くらいの女性が、「このマウスピースは目立たないし、さほど痛くないのに、本当にきれいになってビックリ」と発言していたのが聞こえたので、自分の治療終了後に歯医者さんに八重歯のことを質問し、大人になってから矯正で八重歯を整えることが可能だと教わりました。
インビザラインで矯正
その後、複数の矯正歯科にカウンセリングを申し込み、値段やスタッフの対応等を総合的に判断し気に入った歯医者で矯正を開始。幸いにも私の場合は抜歯も、全体矯正も必要なく、歯の側面をやや削れば前歯を部分矯正だけで充分だと判明し、治療開始から半年で八重歯はもちろん少し前後していた前歯も綺麗に整いました。
もっと早く矯正のことを知っていればと思いましたし、行動する前から諦めていたことを後悔しました。
皆さんも、どうせ無理だと諦めず、まずはどうすれば解決できるか探って行動することをおすすめします。
執筆 ハムカツ
顔も体型も気にし過ぎてしまい常に悪い所が目に入ってしまう為、コンプレックスの量は人一倍。
どうしたら改善できるか、前向きに捉えられるかを考えながら働くOLです。
by anone編集部
記事公開日 2021/04/10
最終更新日 2021/04/14