初潮の頃から長きに渡り、生理痛と過多月経に苦しんでいました。「出産すると生理が軽くなる」とよく言われます。けれど私の場合は、産後も痛み・経血量に変わりはありませんでした。挙句に卵巣腫瘍になってしまった私。【その1】に続く体験談を紹介します。
目次
卵巣腫瘍とは?
正常な卵巣は2~3cmの大きさで、子宮の左右に1つずつあります。細胞が異常な増殖をして発生した「できもの」が卵巣腫瘍で、大きいものだと30cmを超えるものも!
卵巣腫瘍には、「良性腫瘍」と「悪性腫瘍(卵巣ガン)」・中間的な性質を持つ「境界悪性腫瘍」があります。卵巣腫瘍の約90%が良性、約10%が悪性と言われています。
検査のため総合病院へ
「大きな病院で検査してください」とのことで、総合病院へ行きました。1度目の受診時は、血液検査と内診。2度目の受診時には造影MRI検査をしました。
骨盤内臓器である子宮や卵巣に対してはCTよりもMRI検査が優れていて、造影剤を使うことでより良性・悪性の診断がしやすくなるそうです。
「医師とMRI技師とで画像を見ます。2週間後また来てください」とのこと。その日は何も聞かされないまま帰りました。
結果待ちの2週間
私はヒビリでかなり心配症な性格。再受診までの2週間、気が気ではありませんでした。早く結果が知りたい、でも知るのが怖い…。「悪いものだったらどうしよう。下の子はまだ2歳になったばかりなのに…」夜に布団の中でコソッと泣いていました。
2週間後結果を聞きに再受診
自分の番になり名前を呼ばれたとき、心臓の音がすごくて医師に聞こえているのではないかと思いました。医師がMRI画像を見ている…。話し出すまでの嫌な間…。
一言、「チョコかな~」と医師。「えっ、チョコ!?」その時の私は、卵巣の病気の知識がなかったので「チョコ」と言われて唖然としました。
チョコ=チョコレート嚢胞(卵巣子宮内膜症性嚢胞)
本来、子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、卵巣に発生することで起きる子宮内膜症の一つです。卵巣内にチョコレートのような古い血液が貯留することから、「チョコレート嚢胞」と呼ばれています。
卵巣は「沈黙の臓器」症状がないまま進行することもあるのでご注意を!
卵巣は「沈黙の臓器」とも言われ、多少の腫れでは症状が出ないこともあります。定期検診を受けないと、気付かないまま卵巣が腫れて大きくなってしまったり、ガン化する可能性もあります。
どのような病気でも早期発見が肝心。しばらく検診を受けてない方は、ぜひ受診して欲しいと思います。
執筆 なみ
私は小さい頃からさまざまな悩みを抱え、内気な女の子でした。今は2児のママになりましたが、年齢を重ねるごとに出てくる新たな悩みにため息…。お恥ずかしながら私のコンプレックスを「anone」で公開し、同じ悩みを持つ皆さんと乗り越えていけたらいいなと思っています。
by anone編集部
記事公開日 2021/07/29
最終更新日 2021/07/29