これまでの人生の中で最も悩み、そして最もどうしようもならなかった大きな問題が“イビキ”です。
学生時代の修学旅行に始まり彼氏とのお泊りまで、これまでどれだけ周りから強く指摘され、何度文句を言われ悩み苦しんできたことか……。
人間関係さえも崩壊寸前?イビキが治らない!
夜、一緒に寝ている人が大きなイビキをかいていると、大抵の人は「うるさーい!」ってすごく怒るんです。
でも“イビキ”って、本人にはどうしようもならない。
「イビキをかくな!」と言われたって、こっちは眠っていて全く意識がないのですから。
だから、私が声を大にして言いたいのは、100%悪気はないってことなんです。
それなのに、朝起きるとみんなが私を責め立てます。
「もう!アンタのイビキで全然眠れなかった!最悪!」
私は「ごめん……」とひたすら謝るしかありません。
かと言って、次の夜はイビキを止められるかと言えば、そうではない。
だからそんな夜、私は戦います。睡魔と戦うのです。
一晩中は無理としてもせめて一緒にいる人が眠りにつくまで、なるべく眠らないよう睡魔と必死に戦います。
この涙ぐましい努力、イビキに悩む人ならきっと分かってくれるでしょう。
しかし、こんなその場しのぎの作戦でイビキが解決できるわけはありません。
確かに、1日や2日のことならばなんとか可能です。
問題は“彼氏”です。何度も夜を共にするであろうこの“彼氏”が大問題なのです!
私のイビキ大事件!ついに彼氏が大激怒!?
事件はある男性と付き合って間もない頃に起きました。
知人の紹介で私たちは出会い、デートを何度か重ねた後、彼からの告白によって付き合うことになりました。
そしてある日の夜、そういう雰囲気になったものですから、そういう場所に行き、そのまま泊まることになりました。
その時点で、私は自分のイビキの事を彼氏にはまだ言えずにいたのですが、彼との初めてのそういう関係にテンションも上がっており、ウトウトとする間に朝を迎え幸運にも事なきを得ることができました。
しかし、問題はそこからです。
2人の関係が当たり前のようになっていくと、私の住むアパートで過ごすことが増えていきました。
それでも最初の頃は泊まらずに帰ることがほとんどで、私もなるべくそういう風に彼を促していました。
けれど次第に彼は私の部屋で意味なくダラダラと過ごすようになり、そのまま眠ってしまうことも……。
そんな日が続き始めた時でした。
私が眠っていると、ガザガザと人が動いている気配がします。
ふと目を開けると、どうやら彼が服を着替えている様子でした。
「どうしたの?」
と尋ねると、
「イビキがうるさくて眠れないよ!家に帰る!」
と、怒って出ていってしまったのです。
私はそう慌てることなく再び眠りにつきました。
なぜなら、こんなこと1度や2度ではなかったし、いつかこの日がくることをある程度予想していました。
そして同時に、私のイビキで眠れない人は私と結婚することはできません。
つまり彼とは“縁が無かった”ということなのです。
イビキが私にとって唯一プラスに作用したとするならば、ズバリこの強靭なメンタルを創り上げたことだと言えるでしょう。
私が編み出したイビキ解消法はコレ!
そうやって幾人かの男性が私の前を通り過ぎて行ったのですが、その後に「え?イビキ?全然聞こえないけど?」と発言したとんでもなく眠りの深い男と奇跡的に出会い、結婚することができました。
しかし、それでも友人や親族との旅行の際にはイビキが気になり、自分自身もゆっくり眠れないことが辛く感じていました。
そこで、どうにかイビキを改善できる方法を見つけようと、いろいろと調べてみることにしました。
すると、やはり一番の原因は『口呼吸』ではないかという答えが導き出されました。
そして特に私の場合は、慢性的な鼻炎のため常に口で呼吸するのがクセになっているというのが大きな問題でした。
実は『口呼吸』というのは、他の面でも体に良くない影響があるらしいのです。
例えば、口で呼吸することで風邪などの感染症に罹りやすかったり、口腔内の乾燥による歯周病を悪化させるなどです。
そして実際に、それらの全てに思い当たることが私にはありました。
そこで、私はまずこの鼻炎の治療から始めました。
とくに慢性の場合は体質に原因があることが多いため、漢方治療を選ぶことにしました。
幸運なことに私の体質にピッタリ合った漢方に出会うことができ、その薬を飲むと同時になるべく鼻で呼吸をするよう心掛けました。
そしてさらに調べたところ、上を向いて寝ることで舌がのどに落ち込みイビキに繋がるということも分かりました。
クッションや座布団を駆使して自分の身体に丁度良いうつ伏せ用の枕を自作し、寝る時はうつ伏せの態勢を取るようにしてみました。
すると変化はすぐに訪れました。
朝起きた時、それまで感じていた口腔内の不快感や喉の痛みがほとんど無いのです。
イビキは無意識だからこそ意識して睡眠に向き合おう!
改善・工夫をするようになってからは、今のところまだ自分のイビキを他人から指摘されたことはありません。
多少はあっても、恐らく以前ほど周りを苦痛に追い込むほどではないことは、朝起きた時の自覚症状で分かるようになりました。
そして何よりも私が一番強く感じたことは、イビキは周りを苦しめるばかりではなく、自分の睡眠の質をも悪くさせるということです。
イビキに悩む人たちに一番伝えたい事は、イビキを治す本当の意味は“良質な睡眠を手に入れるため”ということです。
いろいろな方法を試しながらしっかりと向き合ってみることを強くお勧めしたいです。
by waruyoi
記事公開日 2017/07/04
最終更新日 2017/07/04