みなさんはドラックストアで、「お腹の脂肪を減らす!」というキャッチコピーの薬を見たことはありませんか?
最近、多くの種類が販売されていますが、あの薬の中身は漢方なんです。
そこで、今日は「本当に漢方で痩せられるの?」「どういう人に効果があるの?」などの、いくつかの質問に答えようと思います。
薬の正体は漢方?効果は?
薬の中身は『防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)』という漢方です。
この漢方の作用は
・脂肪燃焼作用
・便秘解消
・利尿作用
・基礎代謝を高める
など、たくさんの作用が報告されています。
その結果、お腹の脂肪が減るというメカニズムになっています。
また、利尿作用や便秘解消によるデトックス効果に加え、食欲を抑える効果もあるため、相乗効果が期待できます。
いつ飲むの?
一般的に、漢方は食前に服用するのが良いとされています。
そのため、ご飯を食べる30分程前に飲むようにしてください。
錠剤タイプより顆粒タイプのほうが吸収は早いですが、味が苦手な人は錠剤タイプの方が飲みやすいです。
たっぷりの水やぬるま湯で飲むようにしてください。
どんな人に効く?
防風通聖散が効くのは
・食べ過ぎ、運動不足で脂肪が蓄積している人
・脂肪もあり便秘がちな人
・お腹の肉が落ちにくくなったと感じる人
この条件はどちらかというと、男性に当てはまるような気がしますが、実際に使用している人の男女比はほぼ同じとなっています。
注意点は?
漢方の作用は穏やかだとはいえ、薬は薬なので、注意点もあります。
妊婦さんは注意
妊婦さんは防風通聖散が絶対に禁止というわけではありませんが、下剤・利尿効果などが下腹部を刺激するので、赤ちゃんへの影響がないとは言い切れません。
必ず医師や薬剤師に相談してから飲むようにしましょう。
続けて使用すること
漢方は即効性があるものではないので、忘れずに飲み続けることが大切です。
漢方の効果が現れるまで約2週間程度かかるため、飲み続けて効果をみるようにしてください。
トイレに行きたくなる
利尿作用があるため、頻繁にトイレに行きたくなります。
わたしが防風通聖散を服用していた時は、1日に10回以上トイレに行きたくなったときも。
いつでもトイレに行くことができる状況であればよいですが、制限される場合は服用しないようにしてください。
身体に合っていない
漢方の効果は個人差があります。
人の身体には「証」と呼ばれるタイプがあり、漢方が「証」に合っていないと効果がありません。
女性の場合、生理前だけ浮腫んでしまう人や、いわゆる洋ナシ体型という人には防風通聖散が効きづらいこともあるので、相談してみてください。
このように、少しでも体質や症状が違うと、その人に合う漢方薬も変わってきます。
漢方薬は値段もそこそこしますし、自己判断で服用するにはリスクも高いです。
一度医師に診察してもらい、そこで出された薬が身体に合うようなら、次から自分で購入してもいいかもしれません。
「痩せる」という単語に踊らされず、自分にぴったり合う漢方を見つけるようにしてください。
by anone編集部
記事公開日 2018/08/30
最終更新日 2018/09/07