すごく太っている人が5キロ痩せるための努力と、太ってないけど細くもない人が5キロ痩せるための努力には雲泥の差があると思いませんか?
体重100キロ、食べるの大好き!ずっと口に食べ物が入っていないと落ち着かない。
そんな人が95キロになるには、これまでの食生活を1日3食、ご飯はお茶碗1杯だけに変えれば、恐らく3日もあれば可能でしょう。
けれど、55キロの人が50キロになるためにはとんでもない努力と根性が必要なんです!
目次
太った人のダイエット番組が大嫌い!
太った人のダイエット企画番組が時々テレビで放送されていますよね。
私はあれが大嫌い!
1日に何食ものどんぶりメシを喰らい、その間にお菓子をボリボリ、マヨネーズまみれの唐揚げをコーラで流し込んでベッドに転がり漫画を読む。
欲望のままに生きる堕落した生活と怠惰の果てに形成された醜い肉体をテレビ画面上にこれでもかと見せつけられる……。
即チャンネルを変えてしまいます。
「そんな生活すれば、そらそこまで太るに決まってるでしょ!」と、無性に腹が立ってくるのです。
さらに彼女たちは、プロの指導の下にちょっとダイエット始めれば5キロなんてあっという間に痩せちゃいます。
それで周りから「スゴイ!スゴイ!」と褒められて喜んでいる。
「冗談じゃない!お前の5キロの苦労なんて私の苦労の1000分の1だぞ!」と思わず叫んでしまいます。
“5キロの壁”と戦い続けた数10年
身長164センチで54キロの私は、確かに「ダイエットするほど太ってないよ」と周りの人に言われます。
でも、それは私がコンプレックスを隠すように上手く服を着ているからです。
私がこの服を脱ぎ一糸まとわぬ状態になれば、微妙な贅肉たちがあちらこちらから顔を出します。
「あと5キロ痩せれば二の腕が出せるのに……」
「あと5キロ痩せればクビレができるのに……」
「あと5キロ痩せれば……」
あともう一歩の残念な体型に悲しみが込み上げてきます。
この5キロのために、これまで私は幾度となくダイエットに挑戦しました。
太った人とは違い、間食をやめて少々食事の量を減らしたくらいでは絶対に痩せない。
野菜中心で米・肉は最小限。可能な限り外食も禁止。
大好きな酒を断ちコーヒーはミルクと砂糖抜き。
もちろん夜6時以降は絶対に何も口にしない。
これに加えてジョギング、縄跳び、水泳などの有酸素運動。
けれど、毎日欠かさずこんな生活を1か月続けたとしても、“マイナス5キロの壁”はそう簡単に超えることはできませんでした。
確かに3キロはなんとか痩せます。
ですがその先のあと2キロの時点でどうしても心が折れてしまうのです。
この壁とこれまで数え切れないくらい闘い、そして惨敗し続けた数10年。
私にとって“5キロ痩せる”は“斎藤工と結婚する”と同レベルと言ってもいいくらい果てしなくあり得ない、夢のまた夢だったのでした。
気の緩みから体重がジワジワと……
いつしか私はマイナス5キロの夢を諦め、現状維持できればいいかと思うようになりました。
その後は体重計にすら乗ることもせず。
そうして30代の後半を迎えた頃、なんとなく感じる身体の重さから、久しぶりに体重を計ることにしました。
するとそこには信じられない数字が!
54キロだったはずの私の体重は58キロにまで増えていたのです。
けれど、これまた微妙な数字です。
思い切って70キロくらいにでもなれば、食生活を改める程度で5キロはすぐに痩せるでしょう。
しかし、実際に増えたこの4キロというのは、自分でも気付かないし、周りに太ったとはバレない程の微妙な増加。
とはいえ58キロなんて許せない!
とにかく以前の54キロには戻さなくてはなりません。
でも、これまでやってきたダイエットでマイナス5キロは不可能です。
私は5キロ痩せる良い方法を必死に調べまくりました。
遂に見つけた!マイナス5キロの夢を叶える方法!
調べていくと、気になるダイエット法を見つけました。
それが『計るだけダイエット』です。
このダイエットは、目標体重に辿り着くまでに多少時間は掛かりますが、私のように太ってはないけど痩せてもない人にピッタリのダイエット法でした。
方法は簡単。
ただ毎日、朝と夜の2回体重を計って、それを専用の折れ線グラフに記入するだけです。
タイミングは、朝は起きてトイレを済ませた後の体重、夜は夕ご飯を食べお腹いっぱいの時の体重を計ります。
実はココがポイントなんです。
1日で1番体重が軽い状態と、1番重い状態の体重をグラフにすると、ほとんどの場合、朝の体重を記入する際にグラフがガクン!と下がります。
その夜はまたグッと上がるのですが、毎日体重が一旦減るという現実が嬉しくて、ダイエットへの意欲を維持し続けてくれるのです。
さらには「明日の朝はグラフをもっと下げたい!」と思うことで、気付かぬうちに間食や夕食をセーブしていたり、車で移動するところを歩いてみたりと、自然と痩せるための行動を心掛けるようになります。
この計るだけのダイエットを楽しみながら3カ月続けた結果、私はあのどうやっても越えられなかったマイナス5キロの壁を越え、見事53キロまで体重を落とすことができました。
ダイエットは無理をせず時間をかけることが大切!
思えば、私はいつも短期間で一気に痩せることを求めていたように思います。
食生活が完全に乱れきって太ってしまった人であれば、ひと月で10キロ痩せることも可能かもしれません。
けれど、普通の生活を送っている私のような人が5キロ痩せるためには、やはり時間をかけて、楽しく自然に少しずつ体重を落としていく方法が一番です。
ダイエットは決して辛く厳しいものではなく、
“日々の意識を乱すことなくきちんと過ごしていくこと”
それが成功の秘訣なのだと思いました。
by waruyoi
記事公開日 2017/09/08
最終更新日 2017/09/08