目次
彼氏との体験
怖くて幸せだった初体験
初めて体験したのは高校1年生の冬でした。
相手は当時1年ほど付き合っていた同い年の彼。
彼からは少し前から求められていたものの
「痛い」「怖い」
そんな気持ちが浮かんで、中々踏み出すことができませんでした。
それでも彼は嫌な顔ひとつせずに、待ってくれました。
初めてはもちろん痛かったです。
その反面、大好きな彼とだったので「幸せ」な気持ちも大きく、いざ迎えてしまえば「怖い」気持ちはすぐになくなりました。
大好きな人と体験できたのがとても幸せでした。
初体験後は痛いと感じることが一切なかったので、その時間が憂鬱に感じることはありませんでした。
彼氏とするのが痛い!
彼とは長くお付き合いをしていましたが、3年ほど過ぎたころ変化が。
彼に対する私の気持ちが薄れてきてしまったのです。
理由はわかっていました。バイト先の先輩に私が惹かれていたからです。
当時先輩はヘルプで来ていただけで、会う機会も多くありませんでした。
それでも惹かれてしまったのは、年上の男性がかっこよく見える時期だったのかなと今なら思えます。
あさはかでした。
けれど、その頃からでしょうか。
なぜか彼との行為が「痛い」と感じるようになってしまいました。
先輩との浮気、経験
先輩の自宅へ
そんな日々の中、学校の帰りに突然、先輩から連絡がありました。
先輩の勤めている店舗にヘルプで来てほしいとのこと。
その日は特に予定がなかったので頼みに応じ、先輩を待ちました。
迎えに来てくれた先輩はバイクに乗っていました。私も乗せてもらい、出発。
向かう先は先輩の勤めてる店舗とは違う方向でした。
どこに行くのかと思いましたが、当時先輩のことが気になっていた私は全くの無警戒。
むしろウキウキしていたのかもしれません。
着いたのは店舗ではなく、どこかのマンションでした。
それは、なんと先輩の自宅。
忘れ物を取りに来ただけだから、部屋にあがって待っていてほしいと言われ、私は抵抗も拒否もしませんでした。
確かに、いくらなんでも付き合ってもいない男性の部屋に上がり込むのはどうかと思いました。
ですが、それまで特に何をされたわけでもなく。
恐怖は感じませんでした。
先輩が後から部屋に入って来た時、誰かと電話をしていました。
電話が終わって言われたのは「ヘルプはなくなった」。
そして先輩はもともと今日休みだったと。
だから夕飯を食べに行こうかと誘われ、私はそれにも応じました。
食事の後でホテルへ
お酒がすすみ、時間はだいぶ遅くなっていました。
特に門限があったわけでもない私は先輩のペースに合わせていました。
23時半ごろ、そろそろ店を出ようと言われ、向かったのはホテル街でした。
初めてのホテルでしたし、断り方がわからずただついていくしかありませんでした。
そうして、私は彼がいながらも、気になっていた先輩と過ちを犯してしまいました。
気になっている先輩との行為は幸せどころか……
いくら先輩が気になっていると言っても、凄く好きなわけではないです。
それに先輩の気持ちがどうなのかも知りません。
愛がないのに、私はこの人としなければならないのだと、ふと気づきました。
そんな気持ちでの行為は、何も考えられないし、何も感じない。
唯一感じるのは、初めての時よりも痛い。ただそれだけでした。
その時、私は初めて大切なことに気づきました。
このような行為は好きな人とするべきなんだと。
私は先輩のことを好きなんじゃなく、ただ尊敬しているだけだったのだと。
私は大きな過ちを犯してしまった。
ずっと付き合ってる彼を裏切ってしまった。
ほんとうに最低なことをしてしまったのだと思いました。
「痛い」思いをしてわかったこと
先輩とのことは、隠し続ければきっと、ばれなかったでしょう。
しかし彼を裏切ってしまった以上、隠していく自信がありませんでした。
元はといえば私の浮ついた心が引き起こしたことです。
正直に話して彼に嫌われても仕方がないことなのだと、これまでの事実を話すことに決めました。
彼は、うつむきながら聞いていました。
そして文句ひとつ言わずに抱きしめてくれました。
そんな優しい彼を裏切ってしまった自分に凄く腹が立ちました。
いくら後悔してもあの過ちが消えることはありません。
それでも深く反省し、彼をしっかり愛していこうと思いました。
それと同時に自分の気持ちがはっきりしました。
やっぱり彼が好き。この人がいい。そう思いました。
気持ちに整理がついた後の彼との行為に痛みは全くありませんでした。
初体験の時のような「幸せ」を感じることができました。
好きな人と行うからこそ、痛みがなく幸せに感じられる。
そのことを忘れずにいたいと思います。
by 松田久子
記事公開日 2017/06/11
最終更新日 2017/06/11