女にとって「30才」は大きな人生の岐路のひとつ。
そうしみじみ感じた30才になるあの日の夜、人生で初めて自分の誕生日を素直に喜ぶことが出来ませんでした。
「これから私はどうなっていくのだろう……」
そんな漠然とした不安が頭の中をグルグルと巡るばかりの辛い夜のことを今でも鮮明に覚えています。
私はその後、元カレとよりを戻してなんとか結婚、そして出産という流れを進むことが出来ました。
けれどその時、私の親友は結婚の予定もなく30才を迎え、今後の自分についてとても悩んでいるようでした。
目次
結婚か仕事か、どちらに進めばいいの?
30才の彼女は、結婚の予定の“よ”の字もありませんでした。
むしろその時、彼女は彼氏と別れたてホヤホヤで心身ともにカラッポとなり、まずはその傷を癒すための心の修復から始めなければならないような状態でした。
そして仕事といえば、今の状況からこの先にさらなる目標があったり特別な野望があったりしたわけでもなく……。
とりあえず働き、遊び、酒を飲んで1日1日が過ぎゆくだけの日々というもの。
彼女の中にはまだ「結婚したい!」という気持ちと「バリバリ働きたい!」と言う気持ちのどちらかがはっきりとあったわけではありません。
気付けばこうやって30才という日を迎えてしまった現状に、ただただ戸惑っているというような感じでした。
周りを見れば、私を含め半分くらいの友人は結婚して子育ての真っただ中。
もう半分は、30までに会社で積み上げたキャリアが徐々に認められ仕事が楽しくなりつつあるようなそんな人も少なくありませんでした。
恐らく彼女から見れば、すでに周りの誰もが結婚と仕事に対する自分なりの方向性を30までにちゃんと見出しているように見えて、
「私は一体今まで何をやってたんだろう!」
と自分に対する怒りすら沸いているようでした。
このままではいけない。30になってしまった私にはもう時間がない。
結婚して誰かと共に生きていく人生を選ぶなら“婚活”、仕事をバリバリして一人で生きていけるようになるなら“転職”。
このどちらの方向に向かって進んでいくのかについて真剣に向き合うべき時がきてしまったのだなと痛感したそうです。
早く結婚を決めなきゃ!迫りくる時間への恐怖…
それから彼女は“婚活”と“転職”の選択に必死に向き合いました。
婚活をするなら、どんな人と結婚したいのか、どうすれば出会えるのか。
合コン、婚活パーティー、お見合い、他にはどんな方法があるのか。
自分の結婚へ具体的なビジョンはどんなものか。
転職をするなら、どんな仕事をしたいのか。
1人でも生きていける仕事はどんなものがあるのか、地元で働くのか、仕事の多い都会へ出るべきか。
資格をとる勉強が必要か、何か技術を身に付けるべきか。
1日でも早く動き始めなければ、あっという間に年をとってしまう!
刻々と過ぎゆく時間への恐怖に追われるように焦りながら、彼女は婚活雑誌や就職情報誌を読み漁りました。
そんなもん今の自分に決められない!
でも、飽きっぽい彼女はだんだんとそれがバカバカしく思えてきました。
私は何をこんなに焦っているのだろうと、ふと我に返りました。
確かに、女性にとってやはり出産をしたいと考えるのであれば30才を越えた今、結婚は早いに越したことはありません。
仕事だって、キャリアを積んでバリバリ働くなら、1日も早く転職して自分の輝ける場所を築き上げていかなくてはなりません。
けれど、現時点で焦ってどちらかに決定づけることに、果たして意味はあるのか?
そこに自分の幸せは待っているのか?
そもそも今後の私の人生を、このまだまだ未熟な30才の私が決めることができると思っている事の方がおこがましいのではいかと。
30才の彼女が始めたことは!
とはいえ、30才になっても自分の方向性が見えてこないままでは周りの視線も気になるし、自分の気持ちも落ち着かないかもしれません。
そんな時、彼女はあることを始めました。
彼女はある日を境に「私は絶対に幸せになる!」と自分に対しても周りに対しても、常に口に出してはっきりと宣言するようになったのです。
この行動は、彼女なりに大きな意味がありました。
30才は、確かにある意味いろいろなことに迷える年齢です。
そして、良くも悪くも女性としてのプライドが確立される年齢でもある。
だから、本当は寂しいのに「寂しい」と言えない、本当は辛いの「辛い」と言えない。
そんな風にして、自分の本心を誤魔化すような行動を起こしがちなのです。
楽しくないと分かっていてもズルズルと本当は好まない人間関係を続けたり、逆に人との関わりを必要以上に避けるようになったり。
30才の女のプライドが邪魔をして、幸せから遠のくような行動をしてしまう傾向があると彼女は気付いたそうです。
だからこそ、素直に「幸せになりたい」と本心を常に発することで、周りはそれを応援してくれ、さらには自分を幸せに導かない行動に自分自身でブレーキを掛けることができるようになったと言います。
そして彼女はその1年後、自分が幸せになれる道を自然と見つけ出しました。
彼女は、自分が幸せになるために必要なのは“結婚”という選択肢を選んだのです。
30才だからこそ、もう一度素直な自分に戻ろう!
30才の女性が最も感じてしまう感情、それは
「私はもう若くない。だから大人の女として上手に生きていかなくてはならない」
そんな感情ではないかと、私の経験上からも想像します。
けれど、30才になり女としての人生の選択までにあまり時間がないからこそ、素直な自分になることが最も必要なんじゃないかと私は思います。
つまらない大人の女のプライドは捨てて思いっきり婚活に、転職に、素直に自分の気持ちと向き合うことが幸せへの近道だと私は親友から教えられました。
by waruyoi
記事公開日 2017/10/31
最終更新日 2017/10/31