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心の悩み

結婚して判明…料理が下手!お義母さんに教えてもらいました

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幼少期の食事環境…母の味噌汁

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私はどのレシピを見て作っても料理がまずくなってしまいます。
この料理の下手さはおそらく幼少期の家庭環境にあるのだと思います。

私の家庭はいわゆる家庭機能不全。
私が生まれてすぐに両親が離婚。母子家庭になりました。
母は仕事が忙しくパート先のお弁当をよく買ってきたのです。
それを私の夕飯にあてていました。

でも、たまに作ってくれた母の料理は、私の中で世界一美味しいものでした。
そのためお弁当の毎日が非常に苦痛でした。

母の料理はその苦痛を一瞬、忘れさせてくれました。
けれど同時に寂しくなるものでもありました。
何故なら、作ってくれた次の日からまたお弁当の毎日になるからです。

この頃、唯一ガスを使って作ってもいいと母から許されていたものがあります。
それは味噌汁で、保育園児の頃に母から初めて教わった料理です。

お湯を沸かしてわかめなど簡単な具材と味噌を入れて作るだけ。
小さい頃それを作って食べていました。

母が作る味噌汁が食べたかったのですが、この頃は仕方ありません。
ちゃんと割り切っていました。

でも母が作るお味噌汁は私が作るものとは何故か味が違うのです。
きっと魔法を使っているんだ、そう思っていました。

余談ですが、一度、歳の離れた姉とケーキを作ってみました。
何がいけなかったのかスポンジがスポンジじゃありませんでした。
あの硬さの衝撃で私はお菓子作りがダメな事が発覚。
スポンジに向かってまさか包丁に力入れて切る日が来るなんて……。

手料理に恵まれた彼氏に嫉妬…!

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私は反抗期の経験がありません。
反抗する相手がいつも家にいなかったからです。

中学も高校時代も母子家庭ならではの我慢を重ねて、社会人になりました。
そして恋人もできました。
彼は私とは反対の家庭環境にいる人のように思えました。

初めて恋人の実家にお邪魔した時の家庭の暖かさ。
あたりまえに夕食が出てくること。
そして何よりも家に帰ってきて誰かがいて部屋が暖かいなんてこと。
それがなんだか胸にしみました。

彼の実家にお邪魔して夕飯をご馳走になった時、不思議と涙が出てきたのです。
いつから私は母親のご飯を食べてないのか、思い出せない。

夕飯は1人で食べるという感覚。
ここでは家族全員で食べるという環境。
そこに嫉妬が生まれました。
彼には申し訳ないです。
誰にもぶつけられなかった寂しさや意味の分からない怒りをぶつけてしまいました。

これが多分思春期に迎えるべきだった反抗期だったのかもしれません。

彼はすべてを受け入れてくれました。
そしてこう言われました。
私とはこういう温かい家庭を作りたいんだと、そういう家庭をプレゼントしたいと。

その言葉は私の中で世界一のプロポーズとなり彼と結婚することになりました。
彼のご両親も大変喜んでくれて無事式も上げることが出来ました。

彼との新婚生活…問題は料理

新しい家で彼の仕事が終わるのを待っている間。
夕飯を作らなきゃと思い、何を作ろうか考えます。
私は誰かに、彼にご飯を作るのは初めて。
たくさんレシピ本を買って読みあさりました。

そもそもうちの家庭ではご飯におかずというスタイル。
良い時は味噌汁があった感じです。
この感覚は普通の家庭と違うとはさすがに思ってました。
おかずはせめて2品、汁物も絶対に作らなきゃ。
そう気合いを入れてキッチンに立ちました。

包丁はさすがに握れます。
ですが切り方は千切りか乱切りか銀杏切り、ざく切り位しかわかりません。
まずそこから、自分にゲンナリ。

そしてお味噌汁でも驚愕。
水の時点で具材を入れるパターンと沸騰してから入れるパターンがあったのです。
レシピ本を買うには早すぎた。
家庭科の教科書を買うべきだったかもしれないと嘆く私。

塩2つまみとか、適量とか、大匙2分の1程度ってなんですか状態。
このままではまずい、嫁としても、ご飯としてもマズイ。

彼が帰宅する時間が迫ってきて焦ってできたのはこの3品。
白米(炊くだけ)、味噌汁、野菜炒め的な物(野菜の大きさにばらつきありまくり)。

そうしている間に、彼が帰ってきました。
夕飯の支度をして恐る恐る野菜炒め的なものを出してみました。
彼は別に何ともない感じでそれを口に運んだのです。

しかし彼はむせてしまったのです。
あまりにもしょっぱかったそうで急いで水を出し飲ませました。
そういえば味見を忘れていました。

彼には、料理を作ったことがないと言っていなかったのです。
いまさらになってしまう感がすごいけれど、それを伝えてみました。
母親から学ぶこともそういう機会もなかったことも。
彼は料理していくうちになれるから今後に期待すると笑って許してくれました。

お義母さんに助けてもらって…料理が上達

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私はその日から毎日奮闘です。
茶色とは言えないカレーを作ったり。
むしろこっちがカレーかと思う色のシチューを作ったり。
肉じゃがを作ったつもりがトン汁のような味の薄い汁多めの何かが出来たり。
ハンバーグがカチコチだったり。

玉ねぎって芯とるの!?
だとか、ジャガイモの芽って何!?
だとか、てんてこまいな毎日。
そしていよいよ私は彼の前で泣いてしまいました。

毎日毎日、おいしくないご飯を食べ続けてくれる彼。
そんな彼に申し訳ない気持ちで自信がなくなって大号泣です。

すると彼は私をなだめてから、どこかに電話をかけ始めました。
どうやら実家のお母さんのよう。
私に料理の作り方を娘だと思って教えてあげてくれないかと頼んでくれたのです。

彼のお母さんは「娘だもの。もちろん」と快諾してくれました。
その日以降、私は遅めの花嫁修業を始めました。

順番が反対になってしまった花嫁修業。
彼のお母さんは優しく教えてくれました。
上手な手の抜き方も伝授してくれ、本当の娘のように接してくれました。

私の料理はみるみる上達して、なんと旦那は幸せ太り。

今の料理の腕を実のお母さんにも食べさせてあげたい。
そう思って母の日に彼を連れて、私の実家に行きました。
日々パートで疲れているだろう母の体。
母の体に優しいスープと元気が出るお肉の料理を作って食べてもらいました。

お母さんは泣いて喜んでくれて、昔のことを謝ってきました。
けれど、私はお母さんが一生懸命働いていたのを知っていました。
なのでちっとも怒っていない事、そして感謝と共にお花を贈りました。

料理が下手でも大丈夫

料理が下手で悩んでいる女性へ。
今では魚はもう捌いて売っています。
そのため捌き方もわからないけれど料理が上手な女性はいます。

レシピ本は自分に合ったものを買いましょう。
写真でわからない説明は今の時代、動画でも学ぶことが出来ます。
なのであきらめずに挑戦してみてくださいね。
料理教室よりお金がかからないかもしれません。

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