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心の悩み

幼少から人見知り!あるおじいちゃんのおかげで変われました

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小さい頃から人見知りの思い出

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保育園の頃

私は幼少期から人見知り。

いつもお母さんの後ろに隠れて歩いていたくらい、緊張しいです。

当時は街ですれ違う大人が大きくて怖くて、緊張していました。

犬が吠えるだけでも怖かったのです。

お散歩中の犬を見ただけで身体が強張ってしまいました。

保育園でも中々周りの子と馴染めず。

来園した時の恰好のまま、ずっと泣きっぱなしだったこともありました。お母さんが迎えに来るまで。

保育園で唯一楽しかったのはお絵描き。

唯一自分の世界に入れる時間だったのでその思い出だけはキラキラしています。

小学生の頃

小学生になった頃。

初めてのクラスに馴染めるか、緊張してお腹を壊してしまいました。

案の定、馴染むのには時間がかかりました。

それでもゆっくりと友達が増えていき、活発に遊べるようになれました。

しかしやはり無理をしていたのでしょうか……。

給食を食べ終えた後のことです。私は牛乳でお腹を毎日痛めていました。

痛くなるころには掃除の時間で、先生にさぼりたがってるように思われてしまったのです。それで我慢する日が続きました。

その我慢がストレスになってしまい、学校で大泣きしました。

母親に泣いて相談し、先生に説明してもらいました。

病弱で緊張を起こしやすいのです。給食を食べた後のすぐの掃除活動ではお腹を壊してしまう子ですと。

それ以降、先生は配慮をしてくれるように。

私もなるべく無理のないように、でもしっかりときれいに掃除しました。

そしてその姿を先生に褒めてもらうことが出来ました。

心だけじゃない……体にもストレスが現れる

私の緊張するこの性質は、体にも現れてしまいます。

テスト用紙や問題用紙など緊張の手汗で破けてしまう程でした。

さらには気が付いたら歯を食いしばっているのです。

そのため歯茎を痛めてしまい2回の手術をしました。

どちらの手術でも歯の神経を取り除く必要がありました。

その後遺症で私の歯の一部は黒くなっています。

また、人生で初めて緊張によって足がすくんで立てなくなってしまう出来事がありました。

小学校のスケート大会。

スケートは得意な方だったのであまり緊張はしていないと思っていました。

しかしスタートの合図とともに駆け出した私の足は、力が抜け、歩くのもやっと。

最後まで転びながら歩いてゴールするという恥ずかしい思いをしてしまいました。

その日以降、スケート大会は学校を休むように。

大人になっても緊張しい

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大人になってからの私は相変わらず人見知りで緊張しいなところがありました。

いまだに歯医者にも慣れることが出来ず、顔から汗が滴るほどでてしまいます。

助手の方に何度も拭いてもらうのですがそれがすごく恥ずかしいのです。

病院の待ち時間も自分の出番が近づくにつれて動悸がして緊張してしまいます。

スムーズに話すことが出来ないのでどもってしまわないように意識します。

そうすると余計に緊張してしまうのだと思います。

そわそわして落ち着かず汗もだらだら。

こういう性格が嫌で結構ネガティブになってしまいました。

そのせいで、自律神経失調症になってしまったのです。

過緊張を起こして歯を食いしばり、汗が出て動悸がしてめまいがする。

腸も過敏になり下しやすくなったり便秘になったりします。

次の日の事を考えると眠れなくなったりと自分に参ってしまいました。

だって洋服店に行っても店員さんに話しかけられるのが怖い。

洋服をゆっくり見ることが出来ない。

携帯電話が鳴っても緊張して出ることが出来ない。

困ったことがあっても電話を掛ける事も出来ない。

バスを降りるときも緊張。

スターバックスの様なお店のシステムなんて緊張そのもの。

職場に行く前に緊張するので、医師から処方された安定剤をのむ始末。

私はこのままじゃ駄目だと思い、ある行動に出ました。

人との会話に慣れなければならない。

話すことが苦手なら、聞くことが得意になれば少しでもまともになるのではないか。

心当たりがあったので、早速友達にお願いをしました。

寡黙なおじいちゃんとの心の会話

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私の友達は福祉施設で働いている介護員。

たまに傾聴ボランティアやお絵描き交流などをしているというのです。

友達にお願いしてやらせてもらったのは傾聴ボランティア。

利用者さんのお話し相手になるボランティアです。

ボランティア活動をすることで自分に自信を付けようと考えました。

傾聴ボランティアをするからにはある程度の知識が必要です。

そのため講義などに積極的に参加しました。

そして早速、友達の施設で傾聴ボランティアをさせてもらいました。

最初はやっぱり緊張しました。

しかしおじいちゃん、おばあちゃんの暖かでゆっくりとしたおしゃべりに心がふんわり包まれるようでした。

しかもお話がとても面白いのです。

いつの間にか、会話のキャッチボールが出来るようになっていました。

あるおじいちゃんとの出会い

施設の利用者さんの中に私の事を未だに受け入れてくれないおじいちゃんがいました。

お絵描きボランティアも積極的に行っていた私。

得意の絵を描いているとそのおじいちゃんが見にきてじーっと私の絵を見ているんです。

描いた絵は桜だったのですが、ただただ、じーっと見ているんです。

気に入ってくれましたか?と聞くとおじいちゃんは去っていきました。

私は一応その描いた絵を友達に渡しておきました。

あのおじいちゃんにプレゼントしてくださいとメッセージも書いて。

そして友達が教えてくれたのです。

あのおじいちゃんは少し人見知りで中々心を開かない。

だけどお絵描きボランティアの時だけはホームにくる。

ただ座ってるだけ。だけど参加はするんだよと。

翌日、また施設にお邪魔しに行くとあのおじいちゃんがトコトコとこちらに。

そして、パジャマのポケットから飴をたくさん出して渡してきたのです。

どうやら絵のお礼のようで、お部屋に飾ってくれてました。

今ではそのおじいちゃんとは直接の会話はなくても、お絵描きをして絵で会話をしています。

あぁ、人見知りでも人には心があるから、心と心の会話で通じるとなんの壁もないな。

そう思い暖かくなりました。

おじいちゃんとの交流を経て……私に変化が

おじいちゃんとの出会いで、こんな変化がありました。

何かに困ってて、でも人見知りで緊張してるだろうなと思った方。

そんな方をを街で見かけると何か助けれることはないかな。

そう思い、知らない人にでも声をかけられるようになりました。

ボランティアをしたことで自信はつきました。

人とのコミュニケーションで、人との関りでそこまで緊張して怖がらなくてもいい。

そういうことを身をもって学べました。

みなさんも心を通わせられる、そんな人が1人でもいるのではないでしょうか。

その人に世界を広げてもらってみてはいかがでしょう。

そこに必要なのはほんのちょっとの勇気です。

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