「この人、何だか嫌だなぁ……」
ろくに喋ったことがないのに好きになれない人って、あなたの職場にいませんか?
その人がいると何となく憂うつになったり、自分を嫌悪したり、していませんか?
私の場合、学生時代はそこまで気にならなかったのに、社会人になってから気分が重くなることが増えた気がします。
でも、少しだけ考えてみてください。
好きになれない人とあなたは、
”あまり話をしていなくて、お互いが慣れていない”状態ではないでしょうか。
心がけを変えてみたら、状況が良くなるかもしれません。
目次
職場のAさんと私の話
苦手な人がいると心も暗くなる
初顔合わせでモヤッ
以前の職場スタッフの中で、1人だけ好きになれない先輩がいました。
先輩の名前を仮にAさんとします。
「なんか嫌な感じだなぁ……」という印象を持ったのは、アルバイトの初日。
私は新人として挨拶をしたのですが、Aさんは
「ふーん」
といった反応。
正直、モヤッとしたものを感じました。
別に何をされたわけでもなく、言われたわけでもないのに、です。
私にだけ……
さて、このAさんの態度。
誰にでもこういうスタンスなのかと思いましたが、そうではありませんでした。
他の人とはきちんと話していますし、仲のいいスタッフもいる模様。
なぜ私には?と考えたときに思い当たったのは、”太っている私の見た目”です。
これまでに太っていることで、いろいろな辛い思いをしてきました。
さほど仲が良くない人から「デブは嫌い」ときっぱり言われたこともあります。
Aさんも口には出しませんが、おそらく太っている人が嫌いなのでしょう。
仕事の日の朝、冷蔵庫に貼ってある勤務シフト表を確認し
「今日はAさんも出勤かぁ……」と思ったら、その日のテンションはダダ下がり。
ひどいときには「今日はAさんがいるから、行きたくないなぁ」
そんな気持ちにまでなってしまいました。
本を読んでアドバイスを実践!
20代のころの私は、キラキラした女の子になりたくていろいろな本を読んでいました。
”愛される女子になる”、”20代女が”、”モテ”といったキーワードが散りばめられている本や帯を見ては、飛びついていた気がします。
その中で心に留まった1冊がありました。
『ココロ美人』 佐藤 康行 (著), 藤堂 はくる (イラスト) ハギジン出版
既にこの本を手放してしまい、記憶が薄くて申し訳ないのですが、
ココロ美人、苦手な人でも自分から心を開いて話しかける――……という内容でした。
その結果、相手に好意が伝わるから良好な人間関係が築けると。
上記の文章を読んで、あなたはどう思ったでしょうか?
好きになれない人に近づくのは難しいですし、どうやって声をかけていいかもわかりませんよね。
私も、そう思っていました。
「でも、なんとかしないとなぁ……」とも思った私はこの本の言葉を実行することにしました。
”好きにならなくてもいいから、せめてAさんとの関係を普通の状態に持っていきたい”
そう思ったんです。
積極的に話しかける
まず実行してみたのは
”仕事でわからないことがあったら、Aさんに聞いてみる”ということでした。
それまでの私は、聞きやすい人や近くにいた人に仕事の不明点を聞いて、なるべくAさんには近寄らないようにしていました。
最初は、自分の心臓が細くなるような思いがしたのを覚えています。
”ココロ美人”という本を読んだのに、”ココロ病人”になりそうでした。
結果、私にもAさんにも変化が
本の内容を実践している内に、だいぶAさんへの苦手意識も薄れてきました。
そして、同じ日の出勤も苦ではなくなってきたころ。
お昼の休憩時間がAさんと一緒になりました。
私のほうが先に休憩をしていて、後からAさんが休憩室に来た流れです。
お昼ごはんをほとんど食べ終えていた私は、席を外そうか悩んだものの
「この場から逃げ出すようにいなくなるのって、良くないよなぁ」
と考えて、しばらくAさんと一緒に過ごすことにしました。
Aさんと私が何を話していたのかは忘れてしまったのですが、
「あなたと話すのが楽しい」と言われました。
好きになれなかったAさんから、そんなことを言われるなんて……!
すごく嬉しかったと同時に、次のような思いも芽生えました。
「勝手に、私が嫌っていただけだったんだ」
とても、心が痛かったです。
こんな風に、第一印象が悪くてお互いに歩み寄ることが出来ないケース。ケンカと少しだけ似ているなと感じます。
良好な関係であれば流せるような事柄であっても、”ケンカ中”というだけで突っかかってしまったり、カチンとしたりすることってありますよね。
「あの人は、こんなふうに思っているはず」
あらぬ方向に考えてしまって、不安な気持ちがどんどん大きくなってしまいます。
人間関係は早いうちに、できるなら修復したほうがいい
とはいえ、自分自身が頑張っても、好きになれない人からの反応が薄い時もありましたし、
どうやったとして”合わない人”もいました。
そもそも、相手がこちらのことを”嫌い”と感じていて、受け入れてくれないのなら何をしても無駄でした。
第一印象は大事ですし、直感が当たっているケースもあります。
でも、最初から「この人嫌だなぁ……好きになれないかも。」と思ったまま重い気持ちを抱えて過ごすって、しんどいと思うんです。
最初はつらいかもしれませんが、私のように歩み寄ることで改善される場合もありますよ。
どんよりした、あなたの人間関係が明るくなりますように。
by 横路あるく
記事公開日 2017/06/11
最終更新日 2017/06/14