『どうして人は人に愛されたいのか?』
その答えは簡単。
全ての人がこの世で一番恐れているもの、それが“孤独”だからです。
人生は孤独との闘い。
だからこそ人は「愛されたい!」、そう願う生き物なのではないでしょうか。
人と出会い、そして言葉を交わし合うほどに私は、人はだれでも人から愛されたい、そう思う生き物なんだと感じます。
それがたとえ、いつも怒ったような顔で人に牙をむき周りに人を寄せ付けないような素振りを見せる人であっても。
それは“私は愛されたい!”と強く願う気持ちの裏返しだと私には思えるのです。
目次
“愛される”ってどういうこと?
一言で「愛される」といっても、いろいろあります。
1人の男性から「お前が好きだ!」と抱きしめられる。
母親から「あなたは私の宝物よ」と頭をなでられる。
友達から「ずっと友達でいようね!」と指切りされる……。
そのどれからも「愛されている」と感じることができますよね。
けれど、こんな風に誰かから愛の言葉を直接言われた人というのは実はあまりいないんじゃないかと思うんです。
なぜかと言えば、日本人ってやはりどこかシャイな部分があって。
「いつもありがとう」とか「ずっと愛してるよ」とか、家族でも夫婦でもあまり言い慣れていない人がまだまだ多いからです。
でも、人って実際に言葉で言われない限りは、やっぱり相手の気持ちをはっきりと感じることはできません。
「この人、本当に私のこと好きなのかな?」
「お母さん、本当に私を生んで良かったと思ってる?」
「この子、私と一緒に居て本当に楽しいのかな?」
って、不安になってしまう。
「私、愛されてないのかもしれない」
ふと何かの瞬間に、ついそんな感情が襲ってくる瞬間がありませんか?
“不安”から生まれてくる“孤独”
「私、誰からも愛されていないかもしれない」
そう思った瞬間に、人の心には“孤独”が宿ります。
それは恐ろしいくらいにグングンと広がって次第にその人を狂わせ始めます。
「私なんて誰からも愛されない人間なんだ!もう誰も信じない!」
これ以上の孤独を感じるのが怖くて今度は自分から人を寄せ付けないように振る舞います。
“私は愛されたい!”
と強く願う気持ちの裏返しの結果です。
強く愛されることを求め、誰かに孤独から救い出してもらうことを求めるあまりに、“愛されない人”へといつの間にか変貌していってしまうのです。
私が“愛される人”になれた理由!
これは正直、私の唯一の自慢なんですが、私は今までの人生の中で「誰にも愛されていない」と感じたことがありません。
私自身、三人姉妹の年の離れた末っ子だったため、家族や親戚や近所の人たちみんなに、本当に愛されて育ちました。
この事実が、まさに今の私を創り上げてくれたと、この年になって痛感しています。
私はラッキーだったんです。
なぜなら、私の人生の最初が『愛されること』から始まったからです。
この世に生まれた私は、まず最初にいっぱい愛されたと感じたから、何の疑いも持たず人の愛を信じることができるようになりました。
そして私も、相手に愛を素直に伝えることが出来る人になれたのです。
私が相手に愛を伝えると、その人は私の愛に安心して応えてくれます。
私は自分が愛を感じた人には、必ず愛をしっかりと伝えます。
恋人でも友達でも家族でも。
けれど私が自然とそうすることができるようになったのは、私の人生が幸運にも愛されることから始まった人生だったからなんです。
誰からも愛されていない人はこの世にいない!
もし今、「自分は愛されない人間だ」と感じている人は、間違いなく大きな勘違いをしています。
誰も自分への愛を言葉にせず、直接伝えてこなかったとしてもあなたの身を案じ、幸せを願ってくれている人は必ずいます。
例えば、あなたが重たい荷物を苦しそうに抱えて歩いているとします。
そんなあなたを見て、
「あの人大丈夫かな…声かけた方がいいかな…」
そう思って、勇気が出ぬまま悩んでいる人がいるかもしれません。
反対にもし目の前で小さな子供が迷子になっていたら
「大丈夫かな?お母さんどこ行ったんだろう…」
とあなたもその子を想って辺りを見回したことがきっとあるはずです。
決して相手に伝わらなくてもこんな風にささやかな愛が、誰かが誰かを想っているシーンが日々生きていればたくさんあったはずです。
けれどただ、自分がその愛に気付かなかっただけなんです。
5秒後にあなたは“愛される人”になれる!
“愛される人”になるのは簡単です。
なぜなら、多くの人がそれを感じていないだけで、本当はもうすでに誰かに愛されているからです。
でも、その愛を直接感じることが出来なければやっぱり孤独を感じてしまいますよね。
それならどうすれば愛を感じることができるのでしょうか?
これも簡単です。
あなたが愛を感じている人に今すぐ直接愛を伝えるだけでいいのです。
相手は必ず「ありがとう」とあなたの愛に応えてくれます。
その人がシャイな人でなければ、「同じ気持ちだよ」ってきっと言ってくれるはずです。
これであなたは5秒後に“愛される人”になることができます。
感謝の言葉は“愛され呪文”!
最初は恥ずかしくてなかなか伝えられないかもしれません。
けれどこれからは、伝えるチャンスを逃さないでみてください。
「ありがとう」「助かったよ」「あなたがいてくれて良かった」
誰かにそう感じる瞬間があったら、勇気を出してちゃんと言葉にしてみてください。
そうやって毎日を過ごしていたら、ある日気付いた時にはあなたは孤独から解放され“愛される人”に必ずなっているはずです。
by waruyoi
記事公開日 2017/11/05
最終更新日 2017/11/05