空気が乾燥して、肌荒れが気になる季節になってきました。ニキビやくすみ、シワ、たるみなど。
お肌の状態が悪いとテンションが下がって、外出して人に会うのが億劫になりますよね。
今回は内的要因で起こる肌荒れを、食べ物の力で改善する方法をご紹介いたします。
目次
肌荒れを解消する3つの食べ物
1.主食『玄米』
美肌のための主食は「玄米」。
マクロビオティックでは玄米が食べ物の中で一番バランスの良い食べ物。
「糠(ぬか)」の中には米の栄養成分の90%以上が含まれ、人間が健康を保つために必要とされる栄養素をほとんど摂取出来るため、「完全栄養食」と言われています。
<栄養素ごとの美肌効果>
・ビタミンB1
糖質や脂肪の代謝を促す働きがあります。
・ビタミンE
体をさび付かせる活性酸素を中和して、老化を防止する効果があります。
・カリウム
利尿作用をもたらすことから「むくみ解消」、「シワ予防」の効果があります。
・たんぱく質
細胞を生成するコラーゲンを構成している栄養素。肌のハリやツヤには必須です。
・食物繊維
整腸作用により、便通を良くする効果。宿便がとれ、腸内環境が整い美肌の効果があります。
このように、玄米には美肌効果がたくさん。まずは玄米を主食にすることから始めてみませんか。
2.スープ『味噌汁』
お味噌汁の味噌は、大豆から作られた発酵食品。
味噌の原料である大豆は、食物繊維が豊富で便秘に悩む方にもピッタリ。
抗酸化作用があるので、老化防止やシミ、ソバカスにも効果が期待できます。
お味噌汁のいいところは、中の具の組み合わせが無限大なこと。
冷蔵庫の中に残っている野菜や海藻を具材にして、毎日食事の一番最初に飲めば、体が芯から温まるので冷え性や低体温も解消できますよ。
マクロビオティックでは、1年間を通じて「麦みそ」でお味噌汁を作ることをおすすめしています。
その理由は、原材料の麦が「肝臓」を、豆が「腎臓」を養ってくれるので、毎日欠かさず飲むことで2つの大切な臓器をケアすることができるからです。
ちなみに米味噌の力は、米が「大腸」、豆が「腎臓」なので、大腸を集中ケアしたい時、豆味噌は「腎臓」を集中ケアしたい時のおすすめです。
これから寒くなるシーズンは、米味噌や豆味噌が美味しく感じますので、麦みそと合わせて使ってみましょう。
3.副菜『グリーンベジタブル』
野菜の中でも、グリーンベジタブルの魅力は「低カロリーなのに、高栄養素」なことに加え、「新鮮でみずみずしく、柔らかい」という素晴らしいエネルギーに満ち溢れています。
人間は食べた物のようになるとよく言いますが、新鮮でフレッシュなグリーンベジタブルを毎日欠かさず食べれば、どなたも4か月以内に肌のトーンが明るくなり、肌荒れ体質から解放されます。
これまで10年間、1500人以上の生徒さんに実践して頂いて、効果は実証済みです。
とはいえ、グリーンベジタブルを生で食べようとすると、高カロリーなドレッシングをかけて食べてしまうことになりますし、生野菜は体を冷やしてしまいますので、美肌を目指す方には不向き。
そこでおすすめなのが、『スチームをすること』。
人間の体は温めれば温めるほど健康になり、美肌体質になりますので、蒸すことで身体を温める効果をプラスして、美肌づくりに最適なグリーンベジタブルに変身させましょう。
火を入れることで野菜本来の甘みが増し、ボリュームが減って食べやすくなり、何も味付けをしなくても美味しく召し上がることができます。
「蒸す」以外にも「茹でる」という方法がありますが、ゆで汁に栄養成分が出てしまいますので、野菜はスチームしたほうが断然オススメです。
でも、レタスやキャベツはスチームすると色が悪くなりますので、食べやすい大きさに切って茹でてみてください。
そして、ゆで汁は捨てずにお味噌汁に使えば、グリーンベジタブルの栄養を全部頂くことができます。
<美肌の青菜料理法>
第1位 スチーム
第2位 お湯をかける
第3位 茹でる
<美肌に役立つ旬のグリーンベジタブル>
秋
春菊・青梗菜・ブロッコリー・カリフラワー・小松菜・かぶの葉
冬
春菊・白菜・青梗菜・ほうれん草・小松菜・ねぎ・水菜・みつば・みずな・ブロッコリー・大根・カブ・冬キャベツ
春・・・春キャベツ・菜の花・にら・せり・ふき・セロリ・アスパラガス・えんどう豆・そら豆・グリーンピース・さやえんどう・パセリ・水菜・みつば・山菜&野草・ねぎ・もやし
夏
きゅうり・枝豆・紫蘇・モロヘイヤ・ゴーヤ・とうもろこし・いんげん・オクラ・ピーマン・レタス・アスパラガス・夏キャベツ・ししとう・ズッキーニ・さやいんげん・つるむらさき
この3つの食材を毎日食べていれば、春になる頃には肌荒れとサヨナラできます。とってもシンプルで美味しい食べ物たちの力で、自分本来の美肌を手に入れてくださいね。
コラム/マクロビオティック料理教室G-veggie はりまや 佳子
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ライタープロフィール
1963年東京生まれ、大田区在住。
武蔵野女子大学(現武蔵野大学)短期大学部家政科卒。建設会社受付嬢、英会話学校マネジャー、船井総合研究所勤務、うどん屋女将を経て、1993年より出版社に勤務。書店営業ののち単行本編集者となる。
家族が西洋医学では完治できない重篤な病に冒され、療養のために10年前からマクロビオティックを実践し始める。2005年に退職後、米国クシ・インスティテュートに留学し、キャリアトレーニングプログラム・レベルⅢを卒業。インストラクターの資格を取得。
2006年3月に大田区にてマクロビオティック料理教室G-veggie(ジィ・ベジィ)を立ち上げ、現在10年目を迎える。在籍生徒数は約200名で、北は北海道、南は九州から通っている生徒さんも多数。
2012年10月30日にキレイ料理レストラン&スクール「G&V」を東銀座にオープン。2015年2月日本オーガニックライフ協会を設立。
*マクロビオティック・キレイ料理教室G-veggieのレシピ本です。
記事/ケノコト
by anone編集部
記事公開日 2016/11/12
最終更新日 2017/02/01